2024年の振り返りと2025年の展望
KINTOテクノロジーズの景山です!
年末恒例ですが、2024年の振り返りと2025年の展望について書こうと思います。
2024年の振り返り
振り返ると、1年前とくらべて、やるべきことが増えました。
それにともなって、社員も増え、組織も拡大しました。
一方で、組織が拡大しても、内製開発組織としてのメリットを失わないように手をうってきたつもりです。
今年は本格的に販売店のデジタルトランスフォーメーションのサポート(販売店DXプロジェクト)が立ち上がりました。
すでに見積もり関連で販売店の工数を削減するツールや、お客様管理アプリの提供が始まっています。
また、AIを活用したプロダクト開発も順調に進んでいます。
AIやクラウド利用が進むにあたり、セキュリティもガバナンスする範囲が広がっています。
クラウドセキュリティの専門部隊の設置や、AIプロジェクトのセキュリティについても取り組んできました。
社内のAI活用への取り組みも強化してきました。
社内コミュニケーションツールのSlackとAIを組み合わせた仕組みは社内で一般化してきています。
非エンジニア社員からは生成AIを活用して、アプリケーション開発をしてしまうような例も出てきました。
さらにグループ会社や販売店への生成AI研修もはじめました。
重要施策の進捗
重要施策として、昨年のアドベントカレンダーでは下記3つを高めていく、と書きました。
- 技術力
- 開発生産性
- リリーススピード
まず、技術力については、トヨタ自動車およびグループ会社へのテック支援が増えました。
ITベンダー各社からも評価されるユースケースを作ることもできました。
とくに、テックブログは、多くの読者に支持され、なんと年間12万ユニークユーザーを達成しました。
多くの人が執筆に参加してくれるようになり、その結果、社外からの反響も大きくなっています。
つぎに、開発生産性については、Findy Team+で定量的に自分たちの生産性を把握し、個々の工程の生産性向上に資する取り組みが広がっています。また生成AIを活かした仕組みの導入、例えば、GitHub Copilotの活用など社員の開発生産性向上の意識も高まり、ビジネス企画からリリースまでの全体スループットをあげる取り組みなどいくつもの新しいイニシアティブがスタートしています。
また、リリーススピードについては、おもに要件定義までの工程の圧縮をはかってきました。要件定義工程を開発側がリードすることで実現可能かつ開発工数が少ない方法でプロダクト開発を行う方向にビジネス側をリードする、ということができはじめています。
まだまだ試行錯誤の段階でもありますが、このスピードに関する意識を社内でもっともっと浸透させたいと思います。
2025年の展望
では来年はどうするかというと、下記2つの「ファースト」に注力したいと考えています。
- AIファースト
- リリースファースト(最短リリース)
AIファースト
AIファーストは文字通りなのですが、次のような動きを強めていきます。
- すべてのプロダクトにAIをインテグレートしていく
- AIプロダクトを多く開発する
- 販売店、トヨタグループのAI活用を推進するドライバーになる
これまでの社員みなさんの取り組みのおかげで、今年はこれらを推し進める下地が十分にできました。
来年は多くのアウトプットを出していけるはずと期待しています。
これからはAIを使わなくてもできるものでも、AIをあえて使って開発してみよう、というマインドが重要だと思います。そうした中で我々がAIファーストを実現するためのアイディアやコラボレーションが生まれてくることを期待しています。
リリースファースト
リリースファースト(最短リリース) は、われわれが開発するプロダクトをいかに最短でリリースするか、知恵と技術を使ってここにこだわっていきたいと思っています。
ビジネスオーナーやプロダクトごとに最短リリースするためにやるべきことは異なります。
今年は一部のプロジェクトやチームでの要件定義工程及び、実装工程の生産性向上がメインでした。
来年は特定の工程の生産性向上にとどまることなく、各プロダクトチームが自分たちのプロダクトをステークホルダーも巻き込みどこをどうしたらリリース期間を短くし、最短リリースを実現できるのかを考えてほしいと思っています。
MVP(最小価値製品)の考え方を全面的に取り入れる必要もあると思っています。
当社の全プロダクトが同じやりかたで実現できるとは思っていません。
自分たちでプロダクトの価値について深く考え、最短リリースを実現することが内製開発部隊の強みであり、これが最大の事業貢献だと思っています。
来年は徹底的にこれを突き詰めていきます。
ユーザーファーストと組織インテンシティ
またAIファーストとリリースファーストを支える基礎として、来年は改めて「ユーザーファースト」と「組織インテンシティ」にも注力していきます。
ユーザーファーストではサービスを使うユーザーだけでなく、ビジネスパートナーやその向こう側にいる顧客としっかり向き合うことを徹底していきたいと思っています。
ユーザーや顧客にとっての価値が何なのかを能動的に見つけられることは、われわれ内製開発の価値を高めることに繋がります。
そのためにはユーザーリサーチなどの方法論も武器として身に付ける必要もあります。
インテンシティはサッカー用語です。
優れた能力をもつメンバーが多く集まっていることはKINTOテクノロジーズの強みですが、内製開発部隊としてより高い成果を実現するためにはチームや組織のレベルをもう一段、二段と高めていく必要があります。
KTCをインテンシティの高い組織にするため、ひとりひとりがどのような心がけや行動をすべきか考え抜いてもらいたいと思います。
全力投球
次の段階に進むため2025年のテーマには入れなかった技術力と発信力の向上は社内に定着し、あたりまえになってきていると感じています。これからも各自が意識して、継続的に取り組んでいってほしいKTCの永遠のテーマです。
これらも含めて、来年も手を抜かないで全力投球していきます。
KINTOテクノロジーズ
取締役副社長
景山 均
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