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ユーザーファースト推進の一歩目として、人間中心設計専門家を取得してみた。

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こんにちは!クリエイティブグループの大金(おおがね)です。

この記事は KINTOテクノロジーズ Advent Calendar 2025 の23日目のものです。

私の普段の業務は、ウェブディレクターとしてサブスクKINTOの中古車の情報設計や、アシスタントマネージャーとしてクリエイティブグループの組織マネジメントを行っています。

今年からは新たに、注力テーマである「ユーザーファースト」の推進担当に手を挙げ、Engineering Officeの守谷(emim)とともにユニットとして活動しています。得意領域で分担している彼女のパートは11日目に紹介されていますので、そちらの記事も覗いてみてください。
https://blog.kinto-technologies.com/posts/2025-12-11-userfirst2025/

今日は、私が人間中心設計専門家(HCD専門家)の資格を取得した体験の紹介を通して、「ユーザーファースト」という姿勢に対する熱い思いをお伝えしたいと思います。

自社事業で「ユーザーファースト」を掲げながらも、それが組織の壁や既存のプロセスに阻まれ、なかなか本質的な価値に繋がらない… そんな課題を抱える事業責任者や開発担当者の方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。5分ほどお付き合いください!

なぜ私が人間中心設計専門家の認定取得を目指したのか?

「ユーザーファースト」。ウェブで事業展開を行っている事業会社では「聞いたことがない」ということはない重要ワードかとは思いますが、教科書的に「これができていたらユーザーファーストである」といった定義は明確になされていない、あるいはするのが難しいもので、各事業・事業体において望ましい姿はやや異なるかもしれません。

私たちはテックカンパニーとして株式会社KINTOとともにサービス開発、運営を行っていますが、全社に「ユーザーファースト」が行き渡ることを目指すにあたり、その言葉の意味合いや活動のゴール、プロセスを推進担当から見出していく必要がありました。

私が推進担当に手を挙げた理由は、前職で担当していたサービスがユーザーファースト戦略によって大きく躍進した経験があり、あの素晴らしい体験をKTCでも再現したいというものでした。そこには当然、人の巻き込みも必要です。

そこでユーザーファーストの推進担当として、専門領域の知識・実績があることを他者に示し、安心して参画していただく手段として、資格を取得することを思い至りました。この領域の資格としては現在、特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-net)が認定している人間中心設計スペシャリスト/専門家が適しているということで、受験の準備に入ったのがちょうど去年のこの時期でした。

準備期間

まずは認定を受けたい資格と、その受験資格の確認から入りました。

HCD-netの認定資格は2種類あり、スペシャリストと専門家となっています。いずれもHCDプロジェクトを推進する能力があることを、決められたレポート形式に沿って示すスタイルの認定試験となります。

HCDプロジェクトとは、ユーザーに対する仮説を立て、実際にインタビューやプロトタイピングを経て実証・検証のサイクルを回していくプロジェクトです。私の場合はウェブサービスでの実践経験しかありませんでしたが、特に問題ないようでした。

HCDプロジェクトを推進するスキルセットを持ち合わせ、独力で遂行できる人がスペシャリスト、これにプロジェクト全体や、組織やメンバーへのHCDの導入を含めて推進するリーダーシップやマネジメント力を持ち合わせている人が専門家として認定されます。私の場合は「ユーザーファーストの全社への推進」が目的ですので、専門家を目指すこととしました。

また受験資格も異なり、専門家については「人間中心設計・ユーザビリティ関連の実務経験5年以上を目安/実践事例が3例以上」となっています。パッと思いついて勉強を頑張ればすぐに取得できるものではない、ということがわかりました。過去に携わっていたプロジェクトも含めると要件を満たしているだろうと考え、受験することにしました。

受験対策

HCD-net主催のオンライン説明会に参加し、概要を把握しました。

過去に携わったHCDプロジェクトを概要から詳細に至るまで時系列で書き出し、コアコンピタンスの項目ごとに整理します。コアコンピタンスとは、例えば「利用状況の理解及び明示の能力」を「A1.調査・評価設計能力」などに区分けしたもので、プロジェクトの各プロセスをこの区分けに落とし込むことが求められます。

整理する内容は調査対象、目的、アクション、最終アウトプットでワンセット。これを10項目x3例(審査に必要な必要最低数)、漏れなくダブりなく記載します。

受験中

期間内に指定のドキュメントを提出する形式の認定試験であり、他者からアドバイスを受けることは禁止となっています。正解がわからない中で自力で書き上げる必要があるため、当時の記録や記憶をたどりつつひたすら記載しては読み直し、修正を繰り返しました。

年末年始の休暇のほぼ全てを投入し、指定のドキュメントの確認をはじめてから2週間くらいで提出できました。

合格後、何か変わったか

取得した目的の通り、ユーザーファースト推進のシーンで専門家を名乗ることができています。
これまでの仕事を振り返り、可視化し、他者に伝わるドキュメントに起こすプロセスを経たことで、この分野について一通りは理解・実践しているという自信がついたという側面もあります。

プロジェクトは常に生き物であり、学びが尽きないものなので、まだまだこれから実践を続けて行きたいと考えています。

同時に、ユーザーファーストを自社の文化に昇華すべく、社内外に知識や実践例、Tipsなどを還元していく活動も邁進していきます。

もしあなたが、

  • 「単なるデザイン改善」ではなく、「サービスの本質的な価値と収益性」を追求したい
  • ユーザーの声を、組織と事業戦略を動かす力に変えたい

そんなことを感じていたなら、HCDをテーマにしたイベント等にも今後参加しようと考えていますので、どこかでお会いした際には情報交換をさせてください。

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