1年が過ぎてScrum Inc.認定スクラムマスター「RSM」のライセンスの更新試験を受けたので紹介と体験を記してみた
はじめに
KINTOテクノロジーズでプロトタイピングエンジニアをしている木下です。
本ブログにて、アジャイルについての連載記事を発信しようという動きがあり、その前振りとしてScrum Inc.認定スクラムマスター資格の更新についてまとめます。
認定スクラムマスター資格の取得やセミナー内容については、前回の記事 でまとめてありますので、ご興味あればご一読ください。
また前回の記事時点では、ライセンス名が「LSM:Licensed Scrum Master」という名称だったのですが、2022年7月29日に「RSM:Registered Scrum Master」に名称が変更されました。
取得したライセンスは自動で名称を更新していたみたいで、自分のライセンスもRSM(Registered Scrum Master)になっていましたので、併せて過去記事に名称の変更を入れました。
更新について
前回ライセンスを取得して1年を過ぎて、保持していた有効期限が近づくと更新しないと無効になるというメールが届きます。
ただ自分はメールに気づかず、前回のセミナーを一緒に受けた同僚に教えてもらうまで更新期限が来ていることを知りませんでした。
更新するかどうかを判断する期間として、60日間の猶予があります。
更新する場合は、会員向けのサイトに行き更新費用を支払って、更新資格試験のロックを外す必要があります。
更新は1年毎で50ドルが必要という理解でいたのですが、どうやら5年プランと生涯有効プランがありました。
今回は割引が効いているようで、5年プランが250ドルから199ドルへ、生涯プランは500ドルから399ドルになる表示がされていました。
KINTOテクノロジーズにはセミナー補助はありますが資格補助は無いため、今回の更新費用は自費となります。
割引が効いているとはいえ円安で「1ドル:138円(支払時)」のため、それぞれの換算は 「199ドル:約27,500円」 と 「399ドル:約55,000円」 になります。
ドルだと金銭感覚があまり分からなかったのですが、円換算したらお財布と心への痛みを大変深く感じました。
なぜ更新したのか
学んだスクラム知識を活かす場面も少なかったことや自費でもあるため、正直に更新する気は全然ありませんでした。
ステークホルダーにアジャイルの理解や抵抗を払拭させることの難しさや、チーム・グループが大きいことに加え、アジャイルやスクラムをやりたい人ばかりではないこともあり、そもそもが難しいなと感じていました。
そのため、周りを巻き込んだり、少しづつでも空気を作っていくための仲間を見つけて行く活動が大切で、様々な面でライセンスの有無よりも何よりも「やるぞ!!」っという思い・マインドが大事だとを強く思いました。
意識が変わったのは、今回の記事を書いたのもそうですが、社内での繋がりが広がったり、接したことない人とスクラムマスターについて何度か話す機会を持ちました。
その中の一つに、アジャイルへ大変な熱量を持つきんちゃんが入社して早々に行動してくれたおかげで、開くことができた座談会で他のチームと話すことがありました。
話を聞いてみて、自分の中で閉じていたのではと反省したり、似た悩みにどう解決できるのかと気持ちが少し戻ってきていました。
今後も持っていることで輪が広がること、輪が広がれば少なかった活かす場面も増やすことができるのではとの思いから更新することを少し意識しました。
くしくも近いタイミングで、前回の記事を読んで声を掛けてきた社内の同僚が、更新費用を知り背中を強く押してきたことは大変大きな要因になりました。
どうせ受けるなら思考と背中を押されたことから生涯有効プランを選択しました。
本意と不本意が合わさり複雑な心境であったのと試験中もお財布の痛さに頭がいっぱいでしたが、無事に試験に合格できました。
この心とお財布に負った傷を少しでも癒すべく、会社に置いてあった誰かのお土産を1つもらい、5万5千円のお菓子だと思って味わって食べました。
前回のセミナーを一緒に受けた同僚も更新したのですが、年間更新を受けたようで試験を受けてみたら、けっこう忘れてることも多く、振り返る意味でも年に1回の更新試験は受けて良かったと言っていました。
更新試験について
更新試験の挑戦の回数は1回だけではなく、前回のセミナー受講後の試験と同様に2回まで受けるチャンスがありました。
問題を説いた後は、点数と回答の正誤が表示されるので、どこを間違えたのかは確認できます。
出題される問題の内容・難しさに関しては、昨年のセミナーの受講後に受けた問題と同じレベルに感じました。
合格するとメールが届くのと証明書の右下あたりにある公式マークの下に有効期限が記載されているのですが、そこが「Valid Until Lifetime」に変わります。
これで生涯認定スクラムマスターになり、今後は更新試験を受ける必要は無くなりました。
有効期限が切れるごとに更新するかどうか気にしなくて良くなりました。
終わりに・宣伝
前回のセミナーを受けてから1年が過ぎ、ライセンスの更新を問われる時期になりました。
この1年でライセンスを保持するほど活きることがあったのかと言われると個人的にはあまり無く感じていましたが、人との繋がるきっかけという当初思っていたこととは違う形で活きることに価値を感じて更新をしました。
KINTOテクノロジーズでは、座談会をしたチーム以外にも多くのチームやプロジェクト・プロダクトで、アジャイルやスクラムを行ったり、取り組もうと挑戦しています。
これらについては、 アジャイルへ大変な熱量を持つきんちゃん が冒頭にお話したアジャイルの連載記事で発信します。
きんちゃんは開発の枠にとらわれず広い視野でアジャイルを俯瞰しており、実際に社内でも熱い行動を何度も起こしています。
個人的に様々な見方での内容を書かれてるのではないかと期待しています。
それでは連載記事の公開を楽しみお待ちください。
関連記事 | Related Posts
Scrum Inc.認定スクラムマスター「LSM(現RSM)」になったので紹介と合格体験を記してみた
アジャイルな人々を巻き込み、動き始めるまでの話:序章
iOSエンジニアが認定スクラムマスター研修を受けてスクラムマスターをやってみた話
Reflecting on Renewing My Scrum Inc. Registered Scrum Master (RSM) License: My Exam Experience One Year Later
【アジャイルなSaaS導入】最小工数で素早く最大の価値を生む秘訣
お出かけアプリ「Prism Japan」の開発をウォーターフォールからアジャイルに変えるためにやったこと
We are hiring!
【PdM】/KINTO FACTORY開発G/東京・大阪
KINTO FACTORYについて自動車のソフトウェア、ハードウェア両面でのアップグレードを行う新サービスです。トヨタ・レクサスの車をお持ちのお客様にOTAやハードウェアアップデートを通してリフォーム、アップグレード、パーソナライズなどを提供し購入後にも進化続ける自動車を提供するモビリティ業界における先端のサービスの開発となります。
【QAエンジニア】QAG/東京・大阪
QAグループについて QAグループでは、自社サービスである『KINTO』サービスサイトをはじめ、提供する各種サービスにおいて、リリース前の品質保証、およびサービス品質の向上に向けたQA業務を行なっております。QAグループはまだ成⾧途中の組織ですが、テスト管理ツールの導入や自動化の一部導入など、QAプロセスの最適化に向けて、積極的な取り組みを行っています。