アジャイルな人々を巻き込み、動き始めるまでの話:序章
はじめに
こんにちは!KINTOテクノロジーズの開発支援部に所属する「きんちゃん」です。
普段はコーポレートエンジニアとして「全社利用するITシステムの維持管理」を行っています。
今回、私が社内で実施している「アジャイルな活動を組織横断的に推進する」取り組みについて、ご紹介します。「自身に熱い想いがあり、ゼロから新しい取り組みを推進していきたい!」と考えている方のご参考になれば幸いです。
※この記事は「アジャイル」をテーマにした一連の連載記事となります。
私たちは「組織としてアジャイルな状態」になっていくために、
さまざまな課題や困難に立ち向かってきました。
時には失敗もありましたが、それでも着実に成長を続けています。
この連載記事では、そんな私たちの実際の取り組みをご紹介していきたいと思います。
背景
私は2023年1月にKINTOテクノロジーズへ入社しました。
これまで、社内外を問わず様々な「アジャイルについての活動」に関わってきた経験から、ここKINTOテクノロジーズにおいても、入社当初より「社内にいるアジャイル有識者の方々と組織横断的に交流していきたい」という想いを持っていました。
これまでの経験としては
- 社内でスクラムマスターやスクラムコーチとしてソフトウェア開発チームへ関与
- 管理部門において、アジャイルを軸にした業務改善の取り組みを推進
- 社内の実践者と定期的に活動内容を共有する実践コミュニティ活動の推進
- 社外のアジャイルコミュニティやカンファレンスへの定期的な参加
等になります。
そんな想いを持っていた私ですが、実際にコーポレートIT部門として業務を開始した時に持った印象としては「思った以上にプロダクト開発のチームが遠いな」という感覚でした。
「プロダクト開発部門とコーポレート部門」という「組織上の距離」ももちろんですが、「物理的な距離」も大きな要因としてありました。私が勤務するのは名古屋オフィスなのですが、プロダクト開発のエンジニアの多くは東京のオフィスに在籍していた、というのがその理由です。
この距離感がなかなかのハードルとなり、元来コミュ障である自分の性格も相まって、入社後しばらくは他部署の方々とも積極的に関われず、「(アジャイルなマインドを心に秘めた)真面目なコーポレートエンジニア」として過ごす日々が続いていました。
きっかけ
私の所属する開発支援部では、定期的に上長との「1on1」が実施されています。
入社し2ヶ月が経った頃、当時のマネージャー(現在の部長)に「社内のアジャイル有識者と交流したい」旨を相談しました。
その際に、色々な方の名前を挙げてもらったのですが、そこで一番マッチしたのが「少し前にスクラムマスター研修を受けた木下さん」でした。木下さんはエンジニアでもあり、社内のテックブログチームにも所属し、「認定スクラムマスターになった記事」も書かれている方でした。私もKINTOテクノロジーズに入社する前に木下さんの記事を読んでいたため、「ぜひ木下さんとコミュニケーションを取りたい」と要望を出し、結果としてテックブログチームと交流の機会をいただく事となりました。
テックブログチームと出会って
初めてテックブログチームの方々と交流した時に感じたのは「何だか個性豊かで楽しそうな人たちだな」といった感想です。皆さんそれぞれ異なる本業を持ちながら「テックブログ」という一つのプロダクトを育てる活動に積極的に関わり、結果として「組織内の色々な方々とコミュニケーションを取り、横断的にひとつのうねりを作り上げる」事ができている。僕としては「理想的な組織内コミュニティのひとつの形」が、そこにありました。
また、このテックブログチームは「中西さんという、一人の熱い想いを持った人の行動」から始まった活動であるという事。私は何回かテックブログチームの方々と交流を続ける中で、「一緒になって良い文化を社内に広めていきたい」と思うようになりました。
そして、ひとつの転機がやって来ました。
テックブログチームの方々から「木下さんの記事が安定したPVを得られており、アジャイルについての記事は人気が出るのではないか?」という話が挙がった事と、もともと私が「アジャイルについての熱量が大きい人間」であった事が掛け合わさり、「テックブログでアジャイルについての連載記事を作る」という企画が立ち上がったのです。
さあ、何からはじめよう?
「アジャイル連載」の企画はとても良さそうに見えましたが、いざ考えてみると「KINTOテクノロジーズにおけるアジャイルな活動」についてまったく私の知見がない状況であったため、コンテンツがほぼ何もない状態です。
そのため、まずは「有識者を紹介」してもらうことから始めました。
テックブログチームの方々の人脈を軸に
- 過去、社内で認定スクラムマスターを取得した方
- 前職での経験を元に、KINTOテクノロジーズでこれからScrumに取り組もうとしている方
- これから認定スクラムマスター研修を受講しようとしている方
と交流する場をセッティングしていただき、「KINTOテクノロジーズのアジャイル」について色々とインタビューする流れが出来ていきました。
最初は「名古屋と東京」という物理的な距離に対して、勝手に心の距離を感じてしまっていた私ですが、この頃には「特に距離は関係なく、ちょっと離れたところにいる仲間」という感覚で皆さんに接する事ができるようになっていました。
最初の一歩を踏み出すまでは足が重いものですが、ほんのちょっと一歩を踏み出すきっかけさえあれば、後は自然と身体がついていってくれるものですね、という気付きでした。
次回予告
今回の内容はここまでとなります。
次回は、ここから更に話が進んだ後の
- 社内の有識者と交流し、皆さんのアジャイルに対する想いを直接感じられたこと
- 実際のスクラムイベントに参加させてもらい、熱い現場を間近に見られたこと
- 「とは言え、うまく行くことばかりではないよね」という「アジャイルあるある」の話ができたこと
- インタビューをきっかけに「アジャイルの有識者が集まる社内交流の場」を始められたこと
といった内容をご紹介する予定です。
そして、この「アジャイル連載」は「KINTOテクノロジーズのアジャイル」が中心となりますので、「社内で活躍されている有識者」や「そのチームの方々」、また「ソフトウェア開発以外の場面で目にしたアジャイルな活動」についてもどんどん順を追ってご紹介できればと思います。
楽しみにお待ちください!
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