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KINTO FACTORY の紹介と最近行った DX 化について

Cover Image for KINTO FACTORY の紹介と最近行った DX 化について

はじめに

こんにちは、プロジェクト推進グループに所属している沼田と申します。KINTO FACTORY のバックエンドエンジニアとして日々開発に勤しんでいます。
今回は KINTO FACTORY のサービス紹介と今年の夏に行った DX 化についてお話しします。

KINTO FACTORY とは

KFについて1

KINTO と聞くとサブスクの印象を抱く方が多いと思いますが、KINTO FACTORY(以下 FACTORY)は毛色が違い愛車に長く乗れるようさまざまなアップグレードサービスを提供しています。

KFについて2

具体的にはシート張り替えやホイールキャップ交換など内装/外装を変えたり、ドアの開閉速度を向上させたり、ソフトウェアの書き換えたりするなど愛車をカスタマイズすることができます。

トヨタグループの車種(トヨタ、レクサスや GR)が対象で取り扱う車種や商品、エリアは順次拡大中です。

私はこれまで車といえば一度買うと次の車に乗り換えるまで特に手を加えない印象があったので、FACTORY の取り組みはチャレンジングで面白いと感じています。

施工の流れ

FACTORY は KINTO 単体ではなく、トヨタや販売店と連携しながらサービスを提供しています。

施工の流れ

※ 画像内の番号は厳密な流れではなく、あくまでイメージです。

まずお客さまが FACTORY のサイトで商品を申し込むと FACTORY からトヨタに必要な部品を発注すると共に、お客さまが選択した販売店に申し込み内容の共有をします。

販売店は申し込みの内容を確認した後、お客さまと入庫日程の調整を行います。入庫日を確定した後は入庫日にお客さまが販売店に車を持ち込み、販売店は納品された部品を元に施工を行います。

施工が完了次第、販売店からお客さまに連絡を行いお客さまに納車することで施工完了となります。

商品や施工内容によって詳細は異なりますが、大まかな流れは上記のようになります。

施工証明書の DX 化

施工証明書は初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません(私は入社してから知りました)。施工完了後にお客さまにお渡しするもので、施工内容や施工日時、施工した販売店などが記載されています。

これまではお客さまに納車する販売店で施工証明書を手作業で作成していましたが、今年の 8 月から FACTORY 上で発行できるようになりました。

施工証明書発行の流れ

購入した商品のステータスが施工完了に変わると、マイページ(FACTORY ではマイページのことをマイガレージと表現しています 😃)の購入履歴から発行できるようになります。

画面イメージ:
マイガレージ画面

施工証明書ボタンを押すと下図のように別タブで施工証明書が表示されダウンロードできます。

施工証明書表示画面

現在、施工証明書の発行は GR 関連の商品とイベント商品を除くすべての商品に対応しています。
また、2023 年 10月 から始まったインボイス制度にも対応しており、支払い明細書も FACTORY から発行できます。

アーキテクチャや技術スタック

アーキテクチャ周りも軽く紹介します。

KFざっくりアーキテクチャ

FACTORY は AWS 上で稼働しており、ざっくりとした概要図ですが上図のような構成でマイクロサービスアーキテクチャを採用しています。
施工証明書を発行するマイクロサービスは Go 言語で開発しており、PDF 発行のライブラリとして gopdf を使用しています。発行された施工証明書は S3 に保存されます。

PDF のテンプレート

弊社は Office365 を導入しているため、PDF の雛形管理にエクセルを用いています。変更があればエクセルの雛型を修正し PDF としてエクスポートします。

トヨタの施工証明書 LEXUS の施工証明書
トヨタ施工証明書 レクサス施工証明書

車種によって施工証明書のデザインが変わることに加え、商品名の文字数もさまざまなためどちらにも影響がないようにレイアウトを決めるのに苦労しました。
手作業で作成していた施工証明書と同じ A5 サイズにしているのは小さなこだわりです。

余談: 今回の対応で初めて PDF をプログラムで扱ったのですが、正直こんなに愚直な作業とは思いませんでした。

施工証明書の DX 化を経て

これまで販売店で手作業で行なっていた施工証明書の発行を FACTORY 上で行えるようにすることで、お客さま、販売店ともにより良い体験を提供できるようになったと思います。
施工証明書以外にも手作業で行なっている作業がまだまだあり、自動車業界の DX 化の余地はたくさんあると感じています。

今後も FACTORY はより良い体験を提供できるように、さまざまな取り組みを行なっていきます。

さいごに

FACTORY では一緒に FACTORY を盛り上げていく新たな仲間を募集しています。カジュアル面談のご応募お待ちしています!

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