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10X innovation culture program 内製化における苦悩と挑戦【中編】

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こんにちは、人事グループ組織人事チームのHOKAです。

このBlogは 10X innovation culture program 内製化における苦悩と挑戦【前編】 の続きです。

8月:Google Cloud Next Tokyo'24に登壇して気づいたこと

Google Cloud Next Tokyo'24とは、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社が2024年8月1日(木)~2日(金)に開催した旗艦イベントで、ビジネスリーダー、イノベーター、エンジニアのためのクラウドカンファレンスです。生成AIやセキュリティをはじめとするビジネスに欠かせないテーマをもとに、基調講演やライブセッション、ハンズオンなどさまざまなプログラムが用意されていました。

詳細はこちら→ https://cloudonair.withgoogle.com/events/next-tokyo-24

KTCからは開発支援部 部長のきっしーとDBREグループ マネージャーのあわっちが「10X Innovation Culture Program 体験ワークショップ」に登壇しました。ワークショップ参加者の皆様に10X Innovation Culture Programを導入している事例をお話する機会をいただいたのです。

本番までには何度も打ち合わせをし、Google オフィスでリハーサルをし、ランチもご一緒させていただき、Googleの方々と接する時間が増えました。

そして迎えた本番。

パシフィコ横浜の広い会場における非日常感が「今日は学ぶぞ」という気持ちを醸成させてくれます。

初めに、Googleの方から10X についてご案内しました。なぜGoogleが10X innovation culture programを社内外で推進しているか、その背景や理由、結果を「生きた言葉」で話してくださり、会場にいたKTCのメンバーは「10XはやはりKTCにも必要だ!!!」と士気が上がりました。

続いて、きっしーとあわっちが登壇しました。

きっしーとあわっちからは下記3つについてお話しました。

  1. カルチャー変革に取り組んだ背景、なぜ 10X Innovation Culture Program を実施することになったのか
  2. 10X Innovation Culture Program を実際にやってみて、実施する上でのポイント
  3. 今後の展開について

特に、10X Innovation Culture Program を実施しながら感じている

  • 「Google だからできる」という思い込みを捨て、深く考えずにまずはやってみることが大事
  • ボトムアップから社内自立化の実現に向けた社内ファシリテーターの育成が重要
  • カルチャーは一足飛びではなく、何度も気づき、体験して浸透していくもの

ということをKey Messageとして会場で伝えました。

質問タイムではたくさんの方がKTCに質問してくださり、「10Xは素晴らしい。しかし、導入するのは難しくないのか?」という疑問を投げかけてくださいました。まだ10X innovation culture programによる大きな効果は見えないものの、私たちの取り組みが少しでも参考になっていれば幸いです。

Google Cloud Next Tokyo’24に参加して、私は7月に自分たちで手作りした10X innovation culture programと圧倒的な違いを感じました。それは

  • オフィスとは別の会場で参加者の聞く体制の準備が整う
  • Googleの社員によって語られる「10X」は、とても心に響く
  • ディスカッションメインの場と思っていたが、もっとインプットメインでも良いのかもしれない。
  • その上で、「10Xの考えを日々の業務に取り入れたい」と変わるのかもしれない。

ということでした。上記を仮説として、秋に開催する10X innovation culture programで検証していくことが定まりました。

9月:10Xファシリテーター研修を受けてみた

まず、私たちは10Xの理解およびディスカッションをスムーズにさせるファシリテーターの育成から着手することにしました。私たちが立てた仮説

  • Googleの社員によって語られる「10X」は、すごく浸透する
  • ディスカッションメインの場と思っていたが、もっとインプットメイン

を紐解くと、10Xを運営する側が「10Xとは何か」のインプットが少ないから、相手に伝わらないと思ったからです。
思い切って、Googleの方に相談したところ、ファシリテーター研修を実施していただける運びとなりました。

ファシリテーター研修を実施するにあたり、メンバー選出で悩みましたが、そもそも10X innovation culture programはリーダーシッププログラムなので、マネージャーに受講いただくことにしました。

ファシリテーター研修当日

今回の研修のメイン担当であるGoogleのKotaさんから、研修の冒頭で
「めちゃくちゃスパルタです。1回言ったことを覚えて、話せるようにする研修です。
Googleで大切にされている言葉

  • Steal with pride(プライドを持って盗もう)
  • Feedback is a gift!(フィードバックは贈り物)

を体感する構成となっております。
Googleの社員よりも10Xについて濃密な時間を過ごします。」
というメッセージをいただきました。

一体、何が始まるのか?という空気感で、研修は幕を開けました。

【研修前半】インプット
Kotaさのメッセージにあった通り、初めにGoogleの方から10Xの6つの要素をプレゼンテーションし、KTC社員が理解する「インプットの時間」がありました。

例えば、ひとつ目の要素「DEI」について。

  • GoogleではUnconscious Bias @ Workという無意識の偏見に目を向ける研修を社員の50%が受講済。
  • 週に一度の意識調査:Googlegeistを行い、ダイバーシティの受け入れや公平性に関する成果を測定している。

といった具体的な施策と、それによる効果についてお話いただきました。
同様に、10Xの6つの要素ひとつひとつに、Googleにおける具体的事例と、プレゼンターご自身が社員として感じていることやエピソードを交えて話してくださいました。

【研修後半】アウトプット
Googleの方のプレゼンテーションを聞いた後、KTCのメンバーは6人1グループに分かれました。
そして、1人1要素を暗記し、自分のエピソードを交えてプレゼンテーションをしました。
プレゼンテーションを聞く人は聞いているだけではなく、1人ずつプレゼンテーションの良かったところや改善点をフィードバックしていきました。Googleの方からもフィードバックをいただきました。
このプロセスは、冒頭にKotaさんが仰ったとおり「スパルタ」かもしれませんが、Googleのやり方を「Steal with pride」し、「Feedback is a gift」する時間でした。

また、フィードバックの内容も
「もっと全社でビジョン共有した方が良いね」
「目標設定、どうなってんでしたっけ?」
「もっと事例を言えるようになりたい。経営者との接点を増やそう!」
など、どんどんアイデアが生まれて来ました。
10Xをインプットしたことで、「KTCの今」と照らし合わせることができるようになった瞬間に立ち会うことができました。

実際に、ファシリテーター研修を受けたKTCのメンバーから「今まで10Xを素晴らしいものとは思いつつも、どこか他人事だったが、研修を通して短時間で暗記し、自分のエピソードと絡め、他者にプレゼンテーションすることで一気に自分のものにすることが出来ました」というコメントが多数寄せられました。
また、その場でGoogleの方からフィードバックをもらえたのも貴重な機会だったと思います。

10月:3回目の10X innovation culture programに向けて準備中

ファシリテーター研修を終え、3回目の10X innovation culture program準備中(10月)にこのBlogを書きました。
3回目の10X innovation culture programは2日程に分かれます。新しいやり方です。
また、参加者のうち初めて参加するメンバーは47%を占めています。
前回(7月)より前のめりで参加してもらえるか?
9月のファシリテーター研修の成果は出るか?
また改めてTechBlogに投稿いたします。

10X innovation culture program 内製化における苦悩と挑戦【後編】に続く
※2025年1月公開予定

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