Googleで10x Innovation Culture Pitch練習会を受けた話

こんにちは、Hoka winterです。
KINTOテクノロジーズ(以下、KTC)では、約1年にわたりグーグル・クラウド・ジャパン合同会社が2023年9月に公開したイノベーションを生み出す組織環境づくりのためのリーダーシップ・プログラム:10X innovation culture programを実施してきました。
今回はいつも実施している10Xとは別に、10x Innovation Culture Pitch練習会を受けた話をします。
10x Innovation Culture Pitch練習会とは
この研修の目的は、社内で「10X Innovation Culture Program」を実施するために必要なファシリテーション力を養うことです。そのためには、「10X Innovation Culture Program」に対する深い理解が必要です。この研修は、その理解を深めるためのものです。
KTCがこの研修を受けるのは2回目です。前回はマネージャーを中心に研修を受けてもらい、その後、10Xの進行が格段に良くなったので、今回はチームリーダーを中心に有志のメンバーに参加いただきました。
10x Innovation Culture Pitch練習会は、大きく分けて2つの構成です。1つは「イノベーションを生み出すための6つの要素をインプット」し、もう1つは「自分の言葉でアウトプットする」という研修です。
研修準備
これまでGoogleの皆さんに10Xを教えていただきながら学んだことは、少しずつKTC側の難易度が上がっていくということ。
1回目の研修はKTC全員が「参加するだけ」でしたが、2回目の今回は、「KTC社員がカルチャーセッションのプレゼンター」を担当することになりました。つまり、参加者に対し「イノベーションを生み出すための6つの要素をインプット」する重要な役割です。
有難いことにプレゼンテーションスライドはGoogleの皆さんが用意してくれたので、私たちKTCは6つの要素を読み上げるだけ。
それだけのことなのに、すごく難しかったのです!!!
6つの要素には、イノベーションを起こす組織であるためのGoogleの考え方や事例がたくさん記載されています。しかし、これを読むだけでは参加者の心に届きません。KTCのエピソードや、自分の体験談を交えながら、自分の言葉で話せるようになるまで、何度も練習しました。
特に、1回目の研修でプレゼンターを担当したGoogleの方々を思い出し、堂々とした話し方、聞きやすいスピードを意識しました。
研修当日
さて、いよいよ迎えた本番。渋谷のGoogleオフィスに27名が集まりました。今回も大阪、名古屋、東京から参加しています。
Googleのkotaさんによるオープニングトークでスタート。いつもありがとうございます。
続いて、一番10Xをリードしてくれている部長のきっしーは、名古屋オフィスからオンラインで激励メッセージをくれました。
参加者は「え?今から何が始まるの?この研修、何?」という空気の中、私たちプレゼンターが1テーマずつ発表をしていきました。参加者の方に10Xをインプットしてもらえるでしょうか。
オリジナルストーリーでプレゼンしたあわっち、緊張しすぎる私、オンラインで登壇するゆきき、先生のように落ち着いているなべやん、本番に最高演技できるみずき、笑わせる余裕のあるおたけ。みんな今日が一番うまくできました(自画自賛)。
参加者アンケートにおいても「カルチャーセッションが良かった」を選んでくれた人が10人もいました。また直接「前回のGoogleプレゼンターに劣らないくらい素晴らしかったよ。」「スライドを見てプレゼンを聞くだけで、スーッと話が入って来た。」と声をかけてもらえたのも嬉しかったです。
続いて、アウトプットの時間です。
1チームあたり6人+Googler1人で各部屋に移動し、先ほどのプレゼンターと同じように一人ずつプレゼンテーションをしていきます。20分×6人、計120分の集中アウトプットタイムです。
参加者は、先ほどプレゼンターが使用したスライドと同じものを使って、一人10分ずつプレゼンテーションをしました。プレゼンテーションをする前に読み込む時間は5分。
プレゼンテーションを聞いている間、他のメンバーはフィードバックシートに良かったところと改善点を記入していき、プレゼンテーション後にフィードバックしていきます。
私はDチームに参加していたのですが、「みんな家で練習してきたのかな?」と疑ってしまうくらい上手でした。フィードバックタイムは自然とプレゼンテーションの良かったところを話し合い、ディスカッションが盛り上がりました。例えば、以下のようなコメントが上がりました。
- スライドや台本にとらわれず、要約しながら話す
- 自分の言葉で話す
- 失敗エピソードで共感を生む
- 聞いている人に寄り添って、正論を押し付け過ぎない
- 「やる気スイッチ」などキャッチコピー作るのが上手い、分かりやすい
事後アンケートではプログラムの満足度は平均4.7点と非常に高かったです。
また、「プログラムの内容で良かった点」として以下の項目を選択していました。(n=22、複数回答)
- 他の参加者のプレゼンを聴けて良かった: 20人
- 自分が練習する機会があってよかった: 17人
- 他者からのフィードバックをもらえるのがよかった: 21人
クロージング
プレゼンテーションが終わった後、最初のセミナールームで総括を行いました。他のグループはどんな感じだったのかな?と思っていたら、先ほどのフィードバックシートをGoogleの生成AI 「Gemini」を使って総括してくださいました。
後日、他のグループのフィードバックシートを見ようと思っていたのですが、その場でGeminiを介してテキスト化し全員に共有され、まさに「Feedback is a gift!」なシーンでした。
研修内容だけでなく、短時間でインストールする方法、フィードバックシートの活用方法や、他グループの情報を共有する方法など、どうやって学ぶとより効率が良いかもたくさん教えていただきました。
Googleの皆さん、本当にありがとうございました。
今後について
今回の研修を通して、「管理職以外のメンバーにも難易度の高い10x Innovation Culture Pitch練習会は効果的である」ということが分かったので、2025年度は10x Innovation Culture Pitch練習会をKTCでも実施していきたいと思います。
KTCのイノベーションを生み出すための挑戦はまだまだ続きます。
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