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発信するということ

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この記事は KINTOテクノロジーズ Advent Calendar 2025技術広報 Advent Calendar 2025の21日目の記事です🎅🎄

何の記事?

本記事は、私が技術広報として働く中で「発信すること」について発見したこと、感じたこと、ある考えに至ったことをまとめたものです。
端的に結論を書くと「発信しよう!」ということなのですが、そこに思い至った経緯なども合わせて読んでいただければ嬉しいです。

想定読者

  • エンジニアの(特に発信が苦手、嫌い、やったことない、という)方
  • 発信を呼び掛けてる技術広報の方
  • テック企業に勤めている非エンジニアの方
  • SNSや社内ブログで発信をめちゃくちゃやっている方(レビュアーとして意見もらえたら嬉しいです)

簡単に自己紹介

はじめまして。Bambooこと竹中(@shell_in_bamboo)です。
7月にKINTOテクノロジーズに入社し、Fukuoka Tech Labの立ち上げと技術広報グループのマネージャーを兼任しています。

新卒で12年ほど独立系のSIerでエンジニアやPMを経験し、前職では福岡の金融機関の内製開発組織でスクラムマスターをやっていました。スクラムマスターってなにするの?とよく聞かれるのですが、「組織やチームのことを考えてる人」と最近では答えてます。あんまりよくわからねーですね。笑

マインドチェンジ

さて、そんな私がKINTOテクノロジーズに入社して技術広報を担うことになったのですが、それまでは発信することに積極的ではありませんでした。

ちょっと前までの考え方

自己紹介で書いたとおり、前職までは組織やチームのことを考えて働いていたので「外に発信してる余裕なんてない!」という感じでした。イベントやセミナーで情報を仕入れることはあっても、自分から情報発信はほとんど行っていませんでした。
そういう役割をやっている人もいたし、向いている人がやるんだろうな~がんばれ~ありがとう~という考え方でした。

考え方がかわったタイミング

ハッ!
・・・としたタイミングはなかったです。どちらかというと、技術広報って何だろう?どうあるべきだろう?と調べたり考える中で徐々に変わっていった感覚です。

しかし、エンジニア時代の経験や、スクラムマスターとしての考え方が「発信すること」に確かにつながった感覚があります。

で、どう変わったの?

「間違ってた!発信はやれたらやるものでもなく、やれる人がやるものでもなく、自分も含めみんながやった方がいい!」
です。

暑苦しいですね。一気に離脱者が増えそうです(技術広報としてビュー数を意識する私偉い)。

なぜそう思ったのか?

1つ目は、エンジニア時代にたくさんの技術記事やブログに助けられた経験を思い出したからです。
何も技術がわからない新人時代、ある程度開発ができるようになってきたとき、PMとしてプロジェクトを管理していたとき・・・どんなときでも検索して出てくる先達や同士の情報に救われていました。これは、「発信してくれる」人がいなければ得られないものでした。

それにも関わらず、私自身は発信をほとんどせず、恩を返すこともできていなかったわけです。

2つ目は、スクラムマスターとして自分がアジャイルな行動をできていないことに気づいたからです。
簡潔に言うと「早くリリースして早く検証する」という考え方があるのですが、私は「早く」どころかリリース自体をしていなかったわけです。自分で良いと思ったものも、逆に良くないと避けてるものも、外に出してみないと正しいのかどうかわかりません。

私が独りよがりで信じたものをチームや組織の誰が受け入れるでしょうか。間違っていても、失敗しても、発信をして、フィードバックをもらうべきだったのです。

Learning in Public

このブログを書くにあたり調べていると、"Learning in Public" という言葉が海外にはあることを知りました。
自分の学びの途中経過を公開しながら成長していく姿勢・文化のことを言うらしいです。

Learning in Publicの効果としては、以下のようなものが挙げられています。

  • 学びの定着が圧倒的に早くなる。
    • 人に伝える、教えることは理解をより深めることにつながります。説明する力もつきますね。
  • 同じことで悩む誰かの助けになる。
    • 失敗は悪いことではありません。誰かが失敗をシェアすることで同じ轍を踏む同士を救えます。エンジニアリングの現場では「自分の環境だけで起きているわけではない」という情報は重要なヒントにもなり得ます。
  • フィードバックがもらえる。
    • 「自分は未熟だから」と発信を戸惑いますよね。けれど、未熟だからこそ発信をしてフィードバックを得て成長するチャンスを掴む、と前向きにとらえることができます。

他にもありますが、いくつかピックアップしました。この考え方は、まさに私が技術広報として今考えに至ったものでした。

アクションプラン

格好つけようとしてこんな見出し付けたらAI感出ますね。。安心してください、(手で)書いてますよ。笑

さてさて、どれだけマインドが変わっても、具体的な行動に移すのは難しいものです。かくいう私も、この投稿が今の会社に入って初投稿です。上司には秘密ですよ。(バレてる)

「いつだったらブログ書けるかな??」
「仕事が落ち着きそうなときにイベント登壇しようかな・・・」

こんな感じで時期を見計らっていてはいつまで経っても先に進めません。目の前の仕事、割り込みの依頼などなどは、なかなか途切れることはないですからね(´・ω・`)

では、どうすればいいんでしょう。

発信する日を勢いで適当に決める

勢い?適当?そんなことでいいのか!
と、思われたでしょうか?

いいんです。
そんな真面目なあなたは、きっと決めた期限までに完成させるでしょう。笑

実はこれは「仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」というパーキンソンの第一法則というものを逆手に取っています。

期限を先に決めることで、人はその期限に向かって頑張るわけですね。プロジェクトで先にリリース日を決めるのもこんな効果があったりします。

日付は、自分の中だけで決めるのではなく、ある程度強制力を持たせた方が効果的です。アドカレやイベントに登録してしまうのがわかりやすいと思います。

できるかどうかはさておき、まず、記念すべき発信の日を決めてみてください!

発信するペースを決める

2つめの方法は、ペースを決めることです。
ペースを維持することで人はそれに慣れてきます。

余談ですが、スクラムのスプリントも、一定のペースを保つことが推奨[1]されています。

1ヶ月に1本ブログ書く!
とかだと、月初になったり月末になったりペースが狂うので、日単位ぐらいで固定化したほうがいいかなと思います。

おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
こんなことを書いておきながら、まだまだ筆不精な面はありますし、億劫な気持ちも残ってはいます。

けれど、せっかくだから自分をアップデートしようと前向きな気持ちの方が大きいです。何よりも、少しでも世の中に還元できるようになれたら嬉しいというワクワク感があります。

次の記事が1年後とかにならないように頑張ります。笑
ではでは~


脚注
  1. スクラムガイド2020では「一貫性を保つため」と記載されているのみ。スプリント期間を変更してはいけないわけではない。 ↩︎

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