WWDC25に現地参加してきました!
この記事はKINTOテクノロジーズアドベントカレンダー2025の22日目の記事です🎅🎄
はじめに
こんにちは。KINTOテクノロジーズ株式会社(略して、KTC)で iOS, Androidモバイルアプリを開発している、方茂碩(バン・ムゥソク、Bahng Mooseok)です。
これまで「Global KINTO App」、「KINTO かんたん申し込みアプリ」などを担当し、現在は 「KINTO Unlimited」の開発を行っています。
「KINTO かんたん申し込みアプリ」は、新車のサブスクサービスであるKINTOの見積りから審査までができるアプリで、「KINTO Unlimited」は、契約内容の確認、ドライブサポートやクルマのアップグレードの申し込みなどができるアプリです。
今回は、WWDC25に参加してきましたので、テックブログにまとめてみました。
私は2008年からiOSアプリ開発に携わっており、当時はまだ「iOS」ではなく「iPhone OS」と呼ばれていた時代です。
長年にわたって、WWDCは技術情報の収集や最新技術のキャッチアップにおいて最も重要なイベントだと感じてきました。にもかかわらず、今回が初の現地参加となり、とても感慨深い体験となりました。
やはり現地ならではの没入感は、オンライン参加とはまったく違いました。
Check-in and welcome reception @Apple Infinite Loop
日曜日の午後、Appleの旧社屋「Apple Infinite Loop」にて、事前チェックインとウェルカムレセプションが行われました。
WWDCのバッジとグッズを受け取り、そのまま夕方までウェルカムパーティが開催されました。

WWDC25の参加バッジ、KTCからはほとんどのアプリを TOYOTA FINANCIAL SERVICE CORPORATIONの名前でリリースされています
WWDCも、この場所も憧れだったので、結構並びますが、WWDC25のモニュメント前での記念撮影は必須です!行列にはなりますが、並ぶ価値ありです。

前日夜には日本からの参加者が集まる交流会にも参加していたため、その時に出会った方々と話したり、会場内にいるAppleの社員と話したりと、楽しい時間を過ごせました。Appleの偉い方から「あそこが Steve Jobsのオフィスでしたよ」と直接説明を聞けたのは、貴重な経験でした。
そして、Apple Japanの方ともお話する機会があり、日本に戻ってからのアプリ改善に向けた取り組みについて相談することができました。
Main Event @Apple Park - Keynote, Platforms State of the Union
WWDC期間中、自分を苦しめたのが時差ボケです。メインイベントの日もちょっと寝坊してしまい、Keynoteの時間にギリギリ到着。
屋根のある良い席も確保できず、Caffe Macsでの朝食も慌ただしくなってしまいました。メインイベントの日は早めに行動するのをおすすめします。

遠い&日差しが強い!
いよいよKeynoteが始まります。
Keynoteの冒頭では、Apple制作の映画F1の予告編がサプライズで上映されました。ちなみに、まだ映画館で公開前でしたが、WWDCの三日目の火曜日の夜、Steve Jobs Theaterで特別上映されました。もちろん席に限りがあるので、申し込みが必要。私はメール確認が遅れ、申し込みに間に合いませんでした。突発的なイベントにも対応できるよう、WWDC期間中は常にメールをチェックすることを強くおすすめします。
Keynoteが終わると、ランチです!

Cupertinoの夏は日差しが非常に強いですが、Apple Parkの内庭でのランチは最高です。
前夜から全て無料で提供される食事、デザートもWWDC現地参加の楽しみの一つです!
午後は「Platforms State of the Union」が開催。開発者向けにより技術的な内容が発表されます。
今回のKeynoteと Platforms State of the Unionの目玉は、Liquid Glass UIと Apple Intelligenceでした。
Liquid Glassは、他の参加者からも好評で、私も非常に洗練された印象を受けました。
Apple Intelligenceでは、新しいFoundation Models Frameworkが登場。Appleアプリ開発において今後、非常に重要な基盤技術になると感じました。
In-person Labs
WWDC中でも特に貴重なのが「In-person Labs」です。Appleのエンジニアやデザイナーに直接質問できる機会です。

想像以上に多くの方が対応をしていて、あまり待たずに相談することができました。
ただし一つ反省点が。この時間は概念的、抽象的な質問よりは具体的なケースに基づく質問の方が向いていると思いました。Conciergeの方が質問内容に応じて専門スタッフに繋いでくれるのですが、内容が曖昧だと割り振りにも困っているように見えました。
でも、WWDC期間中、Appleの社員と話せる機会は In-person Labsだけではありません。
ウェルカムパーティや、三日目の Developer Activitiesなど、機会は十分にあるので、聞きたいことをたくさん準備すると、より濃い体験になると思います。
Developer Activities @Apple Developer Center Cupertino
公式イベントの三日目、火曜日です。
Apple Developer Centerで Developers Activitiesが開催されました。

このイベントは事前申請が必要で、WWDCの一週間前ぐらいに案内メールが届きますが、ちょっと遅くなると参加できなくなるか、当日会場の前で空きを待つしかないので、メールが届いたら、即申し込み推奨です。
今回のテーマはLiquid Glass UI。
登壇したAppleのデザイナーやエンジニアたちが、UIの哲学や開発エピソード、さらにはライブコーディングまで披露してくれました。
このセッションはオンライン配信もされない、現地限定コンテンツなので、非常に価値の高い体験でした。
非公式カンファレンス、イベント - One More Thing Conference, Core Coffee
WWDC開催中は、Cupertino周辺で多くの非公式Apple系イベントも開催されています。
twostrawsで知られるPaul HudsonさんがWWDCごとにまとめてくれているイベントリストがあるので、要チェックです!
今回はその中から、「One More Thing Conference」と 「Core Coffee」に参加しました。

「One More Thing Conference」では、公式発表された新技術をその場で実装・検証しながら、実用的な知見を深められるのが印象的でした。
非公式ながら、世界中の開発者と深く交流できる機会となりました。
まとめ
毎年WWDCの内容を追いかけてきた私にとって、今回、初めて現地で参加できたことは、とても意義深い経験となりました。
特にApple純正のFrameworkの理解は、品質・メンテナンス性の高いアプリを作るうえで欠かせないものです。
現地参加を通じて、その重要性をあらためて実感し、新たな刺激とモチベーションを得ることができました。
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