エンジニアリング教育研修プロジェクト紹介
はじめに
はじめまして。KINTOテクノロジーズでエンジニアの教育研修を担当している熊谷と申します。
私は海外・国内問わず旅行が趣味なのですが、最近では全国各地の空港巡りに興味があります。レストランエリアがとても充実している新千歳空港や、青い海が目の前に広がる那覇空港など魅力的な空港はいくつもあるのですが、私のおすすめは、富山空港。福岡空港ほどではありませんが市街地からも近く、なにより空港内にある寿司屋が本当に美味しいです。北陸の旅に行かれる際は、是非とも立ち寄ってみてください。
さて、今日は我々の組織、エンジニアリング教育研修PJTが普段どういうことをやっているのかをざっくりご紹介させていただきたいと思います。
プロジェクトが始まったきっかけ
私たちは、2022年8月に本格始動した、いわば出来たばかりの組織です。
KINTOテクノロジーズでは積極的に採用活動を行なっており、エンジニア・デザイナー・QAエンジニアなど含め300名近い組織になってきました。
しかしながら、ここ1、2年で急激に拡大をしたため、
これからはこのプログラミング言語で開発をしていくからこういうスキルを持っていてほしい、
あるいは、このキャリアの先にこういったキャリアパスがあってほしい、
といった議論が乏しいままここまで来てしまったという現実があります。
そこで我々は、エンジニア陣が持っているスキルを再整理し、必要なスキルを学びたいときに研修を受けられる環境を作ることを目指して立ち上がりました。
また同時に、エンジニアが抱えている不満や不安を組織の面から改善し、リテンションを上げていく活動もしています。
自走するエンジニア
私たちのミッションとしては、自走できるエンジニアのために何をサポートできるか、を常に考え、行動に移していくことを心がけています。
グループで現在取り組んでいること
教育
研修の一環として、トヨタ生産方式(Toyota Production System:TPS)の研修が実現できました。
私個人としてせっかくトヨタの関連会社に入社したのだから、リーン開発方式の元となったトヨタ生産方式をもっと知りたいと思っておりました。しかし社内でそのような研修はなかったため、トヨタ自動車にお願いして、2回にわたってTPS研修を開催していただき、50名を超える方々にご参加いただきました。「モノ情」と言われる物と情報の流れ図を書くことにより、どこにムダがあるのか、どこに効率化を阻む要素があるのか、を図で分かるようになり、KINTOの業務でも活かすことができています。
グローバル開発グループでは、社内の縦割りが不満に感じているエンジニアが多いことに加え、勉強会でも座学だけだと飽きるという声を受けて、Innovation Dayという企画をやってみようということになり、サポートしています。
また、KINTOテクノロジーズではAWS(Amazon Web Service)やGCP(Google Cloud Platform)といったパブリッククラウドを全面的に採用しており、AWSやGCPの中で私たちをサポートしてくださる方々とも交流が活発になってきています。サポートエンジニアの方々を定期的にお招きして勉強会を実施する等、AWS、GCPの方々と皆で一緒にパブリッククラウドを盛り上げています。
組織開発
社員サーベイにおいて、社内の情報共有が少ないという不満が多く上がっていました。KINTOテクノロジーズでは月一回全社でおこなっているミーティングはあったのですが、一方的な伝達ばかりのことも多く、相互に情報を共有する場になっていないと感じていました。そこで本部会の運営を見直し、本部長からの開発・事業報告の時間に加え、新たに開設したオフィスの紹介を生中継で行ったり、チャットをオープンにしてタイムリーに質問を受け付ける等の改善をおこなっています。そうすることによって、社内のことがよく分かった、社内の風通しが良くなった、との声が多くいただいています。まだまだ改善の途中ではありますが、引き続きオープンで双方向のコミュニケーションを取れるように尽力していきます。
また、毎月多くの中途採用者に入社いただくのですが、自グループ以外のマネージャーとの接点がないため話しかけづらいという声も耳にしています。そこでOJT期間中に他グループのマネージャー、リーダー陣とコミュニケーションが取れるよう、ビルドアップ(関係性の構築を意味するサッカー用語ではありますが)をしていただくように推奨しています。これにより、社内の多方面でのコミュニケーションがより活発になることを期待しています。
グループメンバー
メンバーは今のところ2名体制の少数精鋭チームです。私の他に人材エージェントから転職してこられた方もいますので、その営業力を活かし、カンファレンスのスポンサードや生産性指標を測るツールの導入などを積極的に社内提案しています。その生産性指標のツールの導入をきっかけにオンラインのイベントへの登壇依頼をいただくなど、日々の活動がさまざまな新しい出会いを産み出し、活動の輪をより広げていけています。
また、チームはスクラムのメソッドを使っています。2週間を1スプリントとして、スプリントごとに予定タスクと実績を洗い出しています。私たちは長期にわたる施策を実施することも多いのですが、長期施策は抽象的な話が多く具体的に進めることが時に困難です。ですがスクラムを用いることによって、短期的にチェックポイントを設けそれにコミットすることを通じ、長期的な施策もより具体性を持って進められるメリットがあると感じられるからです。
これから挑戦したいこと
まずは、エンジニアスキルを明文化したいと考えています。KINTOテクノロジーズにはこういう人材が集まっていて、こういう点は強みを発揮できる、けれどもこういうスキルが足りないと思われるから研修でそれを補おう、という戦略を立てやすくしたいと思っています。
また、定期的に社員サーベイを取れる仕組みを導入することを検討しています。組織開発は一度に成果があらわれるものでもなく、さまざまな施策を組み合わせた結果として徐々に社員の離職率が下がるのだと思います。ですので、定期的に社員サーベイを実施して、今月はこの施策が効いたから次はブラッシュアップしてみよう、といったさまざまな改善ができたらいいと思っています。
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