KINTO Tech Blog
Event

KINTO Global Innovation Days (イベントレポート)

M Mori, Maya S, Flo V
M Mori, Maya S, Flo V
Cover Image for KINTO Global Innovation Days (イベントレポート)

概要

グローバル開発G業務エンハンスチームの森、榊原、Floです。グローバル開発G主催のKINTO Global Innovation Daysの連載記事2本目となります。前回の記事はこちら 👈

本記事では、12/14~12/19の4日間で行ったプレイベント3本と、Innovation Days当日の様子をお届けします。一連のスケジュールは以下の日程で行いました。

timeline

Design Dash Workshop

組織が拡大するにつれ、メンバーのタスクが細分化されるため、同じチーム内であっても役割が異なるとどういった考えでタスクをこなしているのか見えにくくなってきます。この課題を踏まえ、ターゲットの抱える課題を解決するためのソリューションを検討するワークショップを行いました。

あるお題に基づいてインタビューを行い、インタビュイーの悩みを解決するプロダクトを企画、提案、デモする形式です。

このワークショップの目的は以下の4つ:

  • Ideation
  • Rapid Desision Making
  • Discovery Practice
  • Improve Communication

design-dash

学びを参加者自身に感じてもらいたかったので、あえて目的を言わなかったのですが、後日行ったアンケートでは72%の参加者に満足いただき、「課題発見力を得られた」「限られた時間内でどのようにソリューションを見つけ出すかを知った」「ユーザーセントリックな商品設計の仕方を学べた」「チームワークがとても重要だと理解した」などの声をいただき、自然と目的を達成することができました。

Communication Workshop

各自のタスクが細分化されてくると、プレゼンやアウトプットの機会も減ってきます。参加者の中にも普段はほとんどそういった機会が無いメンバーもいました。「機会」を与えることは本イベントの最終ピッチで実現できましたが、その事前準備として「相手が求めているものを把握する力」が必要だと考えました。相手の立場によって求めているものは異なり、それを把握できないと的外れなアウトプットをしかねないからです。事前準備として、ステークホルダーの立場と状況をしっかりと把握し、何を求めているのか、相手は今何を欲しているのかを把握できるようなコミュニケーションのワークショップを設けました。

コピーライター、デザイナー、開発者、ダイレクター、セールスという別のロールに分かれ、プロジェクトの各自の悩みを踏まえて共有し、それぞれのTO DOに落とし込んでいくというような形式でした。

communication-workshop

こちらも56%の満足度を得られ、「必要な情報を相互へシェアする重要さ」「それぞれ違うところにフォーカスがある人たちの意見を集約し、どのようにDeliverableとして出すか学んだ」「異なるロールの視点を見ることができた」のような声をいただきました。

Toyota Way Workshop

Innovation DaysをKINTOテクノロジーズで行うベネフィットとして、トヨタグループならではの学びを得たいという理由から、アジャイルの由来でもあるトヨタ生産方式を学べる機会を設けました。

具体的な方法については割愛しますが、トヨタウェイやトヨタ生産方式についてトヨタ自動車史や創業者の精神に沿って学べるセッションを設けました。ただ一方的なインプットではもったいないので、各自感じたことをチームで共有しあい、翌日からのInnovation Daysで大切にしたいマインドを宣誓していただきました。

timeline

これも72%と非常に高い満足度を得ることができ、「トヨタウェイが言葉としてだけでなく歴史を通じて理解できた」という声がありました。

Innovation Days

前日までのワークショップで学んだことを踏まえ、いよいよInnovation Daysの当日です。

当日のスケジュール🔻🔻

timeline

Opening Ceremony

事前収録した社長からのメッセージや細かいルール説明、アイスブレークを行いました。

Code of Conduct

ルールはいろいろな事例を参考にしながら以下を規定。Code of conductを遵守することを強調しました ✨

  • 発表コンテンツ
  • プレゼン時間の規定(pitch 5分 + Q&A 2分)
  • 開発に使用して良いツール
  • Deliverables提出方法
  • 評価方法・ポイント
  • 運営チームからのアドバイス

code-of-conduct

Icebreaker

IcebreakにはTelestration = お絵描き伝言ゲームを使いました。けっこう難しかった様子。

telephone-game

Ideathon

もともと検討いただいていたアイデアの種を育ててもらうところから始めました。自分たちのアイデアに対してValue Proposition Canvasを用いてターゲットと課題、そこに対するソリューションが提供する価値を検討してもらいました。

普段、グローバル開発Gではこういった検討はPdMが担当していますが、エンジニアも含めてチームで検討できる、滅多にない機会となりました。

value-proposition-canvas

Hack Start!!!

さて、実際の開発スタートです。各チーム、オフィス内の部屋にわかれてそれぞれの開発をスタートしていただきました。様々なメンバーがいるのでコードを書くだけでなく、翌日のPitchに向けた準備や、デザインなどを担当するメンバーもいます。

2日間の内、実際の開発時間は7.5時間程度でした。限られた時間の中で、どこに優先度を置いてどこまで開発し、また、Final Pitchではどのようなポイントを訴えるかを検討してもらいました。

day-1

2日間のInnovation Daysではランチセッションもありました。Day#1はチームでランチに行ってもらうことで、アイデアを深めました。Day#2はチームの1人が別のチームに交じってランチをすることでアイデアや開発内容に対するフィードバックをしてもらいました。交流の目的もありますが、雑談の中で生まれるアイデアはInnovation Daysのみではなく、実業務に対しても良いものが生まれたようです。

Final Pitch!!!

Day#2の夕方、全員で集まってPitchをしてもらいました。持ち時間は各チーム5分+QA2分です。

それぞれ詳しいアイデアは割愛しますが、既存プロダクトの改善提案や新しい機能の提案、新サービスの提案など、各チームユニークなPitchとDemoを行ってくれました。

尚、公平を期すために発表順はその場でくじ引きにしました。自分の番がいつ来るかわからないのでドキドキです!

pitching

Judgement

全てのPitchが終了してから、グループマネージャーとアシスタントマネージャー4名による評価の時間です。うち2名はリモート参加だったので、4人で集中してJudgeされていた姿が印象的でした。

Judgementの評価軸は以下 🔻🔻

評価軸 / Evaluation axis 割合 / Ratio
オリジナリティ / Originality 10%
UIUX 10%
技術力 / Tech Skill 30%
チームワーク / Team Work 20%
実用性、事業性 / Practicality, Feasibility 20%
ワクワク感 10%

live-poll

評価の結果、優勝したチームにはオリジナルスマホスタンドとケーキの賞品を贈呈しました。優勝したチーム以外も楽しそうに参加いただいたのが印象的で、会場内はとてもいい雰囲気でした。

goodies

we-are-the-champions

everyone-say-cheese ※撮影のタイミングだけマスクを外しました。

まとめ

KINTOテクノロジーズ初のイベントとしてグローバル開発Gが企画したイベントでしたが、もともと目的としていた「コミュニケーション活性化」はもちろん、KINTOに対する新しいアイデアや普段の業務では使うことのできなかった新しい技術の利用など、様々な結果を出すことができました。

参加者はもちろん、マネージャーや役員など、全てのステークホルダーにとって好評なイベントとなりました。我々は運営側でしたが、ハプニングへの対応、ファシリテーション、タイムマネジメントや多方面の調整力など、運営チームとしても様々なスキルを得られました。そして何より、チーム内の絆が深まりました ✨

さて、ここまで運営チーム目線で企画段階の様子と当日の様子を記事にしてきましたが、参加者目線ということで優勝チームのインタビュー記事を掲載予定です。乞うご期待!

Facebook

関連記事 | Related Posts

We are hiring!

【部長・部長候補】/プラットフォーム開発部/東京

プラットフォーム開発部 について共通サービス開発GWebサービスやモバイルアプリの開発において、必要となる共通機能=会員プラットフォームや決済プラットフォームの開発を手がけるグループです。KINTOの名前が付くサービスやTFS関連のサービスをひとつのアカウントで利用できるよう、様々な共通機能を構築することを目的としています。

【フロントエンドエンジニア(DX等)】オウンドメディア&インキュベート開発G/東京・大阪

オウンドメディア&インキュベート開発グループについてKINTO ONE売上拡大を目的とした、全国約3,600店舗の販売店に対するテクノロジーを用いたソリューション提案のためのシステム開発と、『 KINTOマガジン 』『 モビリティマーケット 』『 Prism Japan 』など、オウンドメディアのクリエイティブ制作も手掛けています。