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グローバル開発グループ(3/3)

M.Ishihara, T.Mizuno, M.Mori
M.Ishihara, T.Mizuno, M.Mori
Cover Image for グローバル開発グループ(3/3)

グローバル開発グループ紹介記事の最終弾として、本日はプロダクト開発チーム、導入開発チーム(導入・DevOps・保守・テスト )、業務エンハンスチームの紹介をいたします。
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目次

プロダクト開発チーム

はじめに

KINTOテクノロジーズのグローバルKINTO開発グループでアシスタントマネージャーをしている石原です。
本記事ではGlobalグループのプロダクト開発チームの紹介をさせて頂きます。

プロダクト開発チームとは

グローバルKINTO開発グループは親会社のトヨタファイナンシャルサービス、海外現地法人、外部パートナー、KINTOテクノロジーズの4社間で進めるKINTOサービスの世界展開を迅速に行えるように、ID、グローバルアプリ、クーポンシステムといったプラットフォーム等を開発しています。

メンバーの雰囲気

ECサイト開発、ソーシャルゲーム開発等多種多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されており、
国籍も様々で中国、インド、フィリピン、ベトナム、フランス、韓国、日本等のメンバーが在籍しています。
コミュニケーションは基本的には日本語がメインですが、英語をメインに使っているチームもあります。
上記の通り様々なスキルを持っているメンバーが集っているので色々な観点での意見がでる事が多く、それぞれの意見を尊重しあう雰囲気です。

業務の進め方

プロダクト毎に開発メンバーをアサインしており、プロダクトマネージャーと共に仕事を進めています。
開発の進め方はチームによって様々ですが、2週間のスプリントでアジャイル開発を行っているチームが多いです。
どういったものを作るのかを決めるのはプロダクトマネージャーの意見だけではなく、エンジニアからも意見を出し合い、より良いプロダクトを作り続けています。
また、プロダクトを成長させる為に様々な技術の取り込みや自分達で必要だと思う仕組みの開発も行っています。
例えば下記のような仕組みを利用しています。

名称 利用プロダクト 導入目的
KMM Global KINTO App iOS・Androidで共通のビジネスロジックを1コードでSDK化する事により、開発効率・テスト効率を促進させる
Gatsby Global KINTO Web 高速なWeb Siteを開発する為
マイクロサービスDevelopment Kit(GKMDK) バックエンド、バックオフィス管理画面 サブスクサービス、リースサービスをマイクロサービスで容易に構築する事ができる自社エンジニアによって開発を行った仕組み
認証サービスパッケージ IDプラットフォーム IDサービスを容易に導入する為に作られたパッケージ。Global Login機能(KINTO IDで連携先のサービスの利用が可能な機能)、Social Login機能、Sign up/Sign in機能などIDサービスに必要な機能を持つ自社エンジニアによって開発を行った仕組み

KMMやGatsby等の世の中に普及している技術を利用するだけではなく、プロダクトにあった仕組みを自分たちで創り出しています。
例えばマイクロサービスDevelopment Kit(GKMDK)はサブスク、リースサービスを立ち上げる際に短期間でバックエンド及び管理画面の開発を行えるようにする為にエンジニアの発案を基に開発を行っています。
GKMDK
Reference_Code

このようにプロダクト開発チームでは決まった要件をただ開発するのではなく、自分で必要だと思う事、良くする為には何が必要かを考え動く自主性・積極性を重要視して業務を行っています。

これから挑戦したいこと

今までは基本機能をメインとして新規開発、改善を行っていましたが、これから世界中に通用するようなプロダクトにアップデートしていきたいと思っています。


導入開発チーム

概要

導入開発チーム(導入チーム、DevOpsチーム、保守チーム、テストチーム)のマネジメントをしている水野です。
私たちは、基盤開発チームで開発したプロダクトを元に各国へグローバルKINTOサービスのIT導入や運用をしています。
表題のチームは多いですが、みなさん各国へKINTOサービスを導入する仲間なので、まとめて紹介します。

ミッション

各チームで細かいミッションは違いますが、共通して3個のミッションがあります。

  1. 開発の生産性を上げること
  2. 必要としているITサービスを提供すること
  3. グローバルKINTOサービスを横展開すること

私たちは、実際にKINTOサービスをカスタマへ提供しようとしている各国KINTO事業者向けにGlobal KINTO AppやKINTO BackOfficeシステムを導入して、各国KINTO事業の迅速な立ち上げに貢献することを目標にしています。

チームの様子

現在、グローバル開発Gの約2割の方が所属しています。
所属メンバーの出身地域は日本、インド、中国、台湾、韓国、ミャンマー、エクアドルなど国際色豊かです。国籍、経歴、文化、年齢が違いますが、それぞれ得意なことを主力に、導入に必要なことは経験が無くてもチャレンジして自分たちの力で開発しています。
まだまだ、勉強中のエンジニアもいますが、周りが手厚くフォローしていて着実に育ってくれています。
また、仕事終わりに出身国のレストランへ食事へ行ったり、スポーツを楽しんだりしている人もいます。

業務の様子

KINTO事業を実施している国は世界中なので、事業者とのコミュニケーションは英語が中心です。
自社内では関係する他のグループとのコミュニケーションは日本語で、自グループ内は英語だったり日本語だったり得意な言語で話しています。
各プロジェクトでは2週間のスプリントでAgile開発を標準にしているチームが多く、パートナーのエンジニアとも活発に意見交換しながら業務を進めています。

それぞれのチーム別に見ると。

チーム 業務内容
導入チーム 現在導入を進めている国の事業メンバーと日々コミュニケーションを取り、ニーズを捉えて必要な機能を導入しています。
DevOpsチーム 各プロジェクトやプロダクトチームのインフラ構築、CICDの構築、運用のサポートを行い、開発の生産性を上げています。
保守チーム 最近発足したチームで、KINTOサービスが稼働している国の事業者の求めに応じて迅速な改善を行っていきます。
テストチーム テスト自動化基盤の構築、将来的にはグループ全体のテストを自動化することを目標に活動しています。

これからのチャレンジ

もっと世界にKINTOサービスを展開するため、より迅速なKINTO事業者への貢献が求められていると考えています。 そこで。

  1. 旧来の組織やアーキテクチャ・技術に固執せず、生産性を上げる施策を取り続けて世界最速のテックチームになりたい。
  2. 特に勉強中も含めた各エンジニアからのボトムアップ提案力を上げて技術力の底上げを行い続けられるチームになりたい。
  3. もっといろいろな経歴を持つ仲間と切磋琢磨していきたい。

これを目指した先により良く、迅速にKINTOサービスを提供できるチームができます。


業務エンハンスチーム

業務エンハンスチームとミッション

グローバル開発グループ業務エンハンスチームについて、リーダーの森より紹介いたします。
チームは現在5名のメンバーで構成されていて、ほとんどのメンバーが日本語・英語の両方を話します。

我々はグローバルKINTOビジネスのPublic Relationsとして、以下の3つを提供することをミッションとしています。

  1. 言語面での一貫した顧客体験
  2. グローバルKINTOの社会的責任担保
  3. グローバル開発グループ全体のポテンシャル底上げ

現在約60人規模のグローバル開発グループは、社内でも最も大きな組織であり、異なる国籍・カルチャー、経歴を持ったメンバーで構成されています。そんな中、グループ全体を横断したタスクを関係各所を巻き込みながら遂行するのが我々です。

現在取り組んでいること

具体的に我々がどんなタスクをもっているか、先述した3つのミッションに分けてご説明します。

1言語面での一貫した顧客体験

こちらはいわゆるローカライゼーション[1]の対応となります。
実際に翻訳を行うだけではなく、グループ内で開発しているプロダクトの多言語化の進捗管理やプロセス改善、スタイルガイドの作成など、多言語化に関する全てのタスクを管理しております。

2グローバルKINTOの社会的責任担保

こちらは法務タスクです。関係各社との契約締結や、個人データ保護の対応[2]などを担当しております。グローバル開発グループで取り扱う案件は海外案件がほとんどなので、日本の法令のみではなく海外の法令も加味してタスク遂行する必要があります。法務エキスパートではないですが、法務目線を持ちながら、ビジネス・プロダクトの詳細を理解した上で間に立って会話するのが我々です。

3グローバル開発グループ全体のポテンシャル底上げ

冒頭でも記載の通り、国籍・言語・経歴など、多種多様なメンバーが所属しております。その方々が自身の持つ力をストレスなく、最大限に、効果的に発揮できるように環境を整えるのも我々のタスクです。以下がその一例です。

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上記はあくまで一例ですが、他にもこのタスクの一環として、12月末にチーム内で”KINTO Global Innovation Days”と題し、社内ハッカソンのようなイベントを実施予定です。この様子は後日、別の記事として公開いたします。
KINTO Global Innovation Days

チームの雰囲気

グループ内外様々な業務を広く浅めに多数のタスクを並行してこなしていくことが多いので、チーム内ではコミュニケーションを重視して誰がどのようなタスクを持っているか、工数に無理はないか、などを確認しあっています。「困ったことがあれば業務エンハンスに」と宣言しているので、チーム内でも困ったら常に相談しあえるような雰囲気づくりを心掛けています。

今後挑戦していきたいこと

グローバル開発グループはKINTOテクノロジーズ全社でも最大の組織です。
一般的なことですが、コミュニケーションの取り方が難しくなったり、プロセスが複雑になったり、組織が大きくなるにつれて出てくる課題は多々あります。今後組織がさらに拡大した場合にも対応できるよう、各タスクにおいてまずはきちんとプロセスを整備したいです。特にローカライゼーションの部分に関しては今後ビジネスが拡大する上でもプロセスの整備は急務です。
また、コミュニケーションの部分についてはグループ全体のモチベーションを向上できるようなイベントやしかけを今後も企画してまいります。

🔻業務エンハンスチーム主催English Cafeの様子
English_Cafe
※普段はリモートでも対応していますが、写真撮影のタイミングだけ同じ部屋に集まりました。


グローバル開発Gで一緒に働く仲間を募集中

これまで3日連続でグローバル開発Gの紹介をしてまいりました。チームメンバーのインタビューはKINTOテクノロジーズのコーポレートサイトにも掲載しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
KINTOサービスは展開が始まって約2年経ちますが、KINTOサービスを立ち上げたり、リプレイスする国はまだまだこれから出てきます。私たちはこれから各国の期待に応えるため成長できるチームメンバーが必要です。ご興味のある方は弊社採用サイトからご応募ください!

脚注
  1. ローカライゼーションに関する詳細はチームメンバーの榊原の記事をご確認ください。 ↩︎

  2. グローバル開発における個人データ関連法対応については私の記事をご確認ください。 ↩︎

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