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try! Swift Tokyo 2024を振り返って

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はじめに

こんにちは!KINTOテクノロジーズでiOSアプリケーションを開発しているFelixです。Swiftに焦点を当てたカンファレンスに行くのは初めてでした。2024年3月22日から24日まで、渋谷で開催されたtry! Swift 2024 Tokyoに参加しました。業界の最新トレンドに触れ、他のエンジニアとのネットワークを広げる絶好の機会となりました。

プレゼン

いろいろな説得力のあるプレゼンの中で、特に印象に残ったものを2つ挙げさせてください。

まず、DuolingoのAIチューター機能についてのプレゼンです。講演者のXingyu Wangさんは、AIチューター機能の実装に関して講演されました。また、チャットインターフェイスの構築や、有益なフレーズのレイテンシーの最適化といった課題に触れ、GPT-4の機能を活用した解決策を紹介しました。フロントエンドだけでなく、現在直面している課題にも言及しながら、ソフトウェア全体のアーキテクチャーについてお話しいただけて非常に良かったです。個人的な話ですが、以前私は「日本人ユーザー向けの英語学習アプリを開発する」という、同じような目標を持っていました。この知識は、同じようなサービスを作る上で非常に有用です。よくできたロールプレイ機能を組み込むことで、学習者が実生活に近い環境で会話スキルを練習することができるようになります。

Duolinguo

もう一つご紹介したいのは、フレームワークのコミュニティで有名なPoint-Freeによるものです。Swiftのversion 5.9で導入されたSwiftマクロテストに関する発表が特に印象的でした。コンパイラプラグインであるマクロは、新しいコードや診断、修正を生成することで、Swiftのコードを強化します。プレゼンターのお二人は、Swiftの微細なニュアンスを強調し、これらのマクロを作成することやテストすることの複雑さを紹介くださいました。また、彼らのテストライブラリであるswift-macro-testingが、マクロのテストプロセスをより簡素化し、効率的かつ効果的にすることで、Appleのツールを向上させる方法についても示してくださいました。プレゼンターの方々がSwiftを深く理解した上で開発ワークフローの改善に向けて革新的なアプローチを取っているかがわかりました。

Lecutre

ブース

ブースエリアは、企業と交流したり、ノベルティを集める参加者でにぎわっていました。サイバーエージェントのブースは特に魅力的で、参加者がポストイットにコードの要約を書き込めるホワイトボードが設置されていました。このインタラクティブなブース企画は、知識を深めるのに役立ったのと同時に、Swiftへの関心をさらに高めるのに効果的だと思いました。

booth_coding

今回のカンファレンスでは、通常の質疑応答ではなく、プレゼンのあとに質問がある人は指定されたブースで登壇者と直接会って話すことができる、という新しいスタイルが採られていました。これより、参加者がより質問しやすくなり、登壇者との交流ができるため、より良いコミュニケーションやネットワーキングの機会になったと思います。

booth

ワークショップ

カンファレンス最終日には、好きなワークショップを選んで参加することができました。私はTCAに関するワークショップを選び、約200人を収容する大きな部屋の後ろの方に座りました。このワークショップでは、主にコンポーザブル・アーキテクチャーを使用してサンプルの「SyncUp」アプリを開発する方法について解説されていました。私も最初は一緒にコーディングしようとしましたが、最終的には見学することにしました。興味深い点は、このフレームワークが副作用を管理するための構造化されたアプローチを提供していることです。アプリの外部と相互作用する部分がテスト可能で、理解しやすいものとなっています。ユニットテストのプロセスは特に効率的で明確に見えました。

tcaワークショップ

さいごに

今回初めてtry! Swift Tokyoに参加して、非常に充実した良い経験となりました。このカンファレンスは業界のリーダーや仲間とつながるためのプラットフォームとなっており、私は最先端のSwift技術に夢中になりました。プレゼンは有意義で、iOS開発における現実世界の課題と創造的なソリューションについて深く掘り下げた内容が提供されていた印象でした。インタラクティブなブース企画や専門分野に特化したワークショップは、非常に良い学習やネットワーキングの機会となり、このカンファレンスの大きな価値となっていました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!この記事を読んでご興味を持たれた方はぜひ来年のtry! Swiftにぜひご参加ください!

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