社内イベントロゴ、こんなふうに制作しました!

はじめに
こんにちは!KINTOテクノロジーズでデザイナーをしているKです。
普段はECサイトのUI/UXデザインをメインで担当していますが、時々コミュニケーションデザインも担当させてもらう機会があります。
2024年11月に開催された社内イベント「超本部会」で、そのイベントの顔となるロゴの制作を担当することになりました!せっかくなので、今回はその制作の裏側やこだわったポイントをゆるっとご紹介したいと思います。
ロゴって何?
ロゴって、ただの飾りじゃなくて、そのブランドやイベントの「顔」になるものですよね。
パッと見ただけで「これはあのイベントだな!」「これみたことある!」ってわかるし、見た人にどんな印象を持ってもらうかを大きく左右します。
「なんとなくカッコいいから」という理由だけで作るのではなく、「このイベントってどんな雰囲気?」「どんなメッセージを伝えたい?」「見た人にどんな印象を持ってもらいたい?」を考えながらデザインしていくことが大切だなと、改めて実感しました。
コンセプトを固める:イベントの核を探る
まずはイベント全体のアートワークを監修するアートディレクターの方にヒアリング。
イベントの目的や伝えたいメッセージを整理しながら、ロゴに込めるコンセプトを考えていきました。
超本部会イベントコンセプトは「主体性」と「交流」。
- 仲間と主体的につながる場であること
- 自分たちが「主体的に行動できる会社だ」と実感できること
- 仲間とワイワイ楽しむエネルギーが、次の挑戦への活力になること
こうした思いを、「自由に楽しめるデザイン」「仲間と盛り上がれるエネルギッシュな雰囲気」で表現したいと考えました。
デザインの方向性を探る
次は、コンセプトをもとに、どんなビジュアルが合うかを探るフェーズ。
「自由に楽しめるデザイン」「仲間と盛り上がれるエネルギッシュな雰囲気」をどう表現するか?を考えたときに浮かんできたのが、「オタク文化×テクノロジー」というテーマでした。
イベントには、開発やクリエイティブに関わるメンバーが多く参加します。そういった参加者たちにとって、アニメやゲーム、メカ、マンガといった“オタク的”なカルチャーは、親しみがあってワクワクする要素のひとつ。そこにテクノロジーの未来感を掛け合わせることで、より自由で、ポジティブな熱量を持った世界観をつくれると考えました。
検討したビジュアル要素はこんな感じ:
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メカ・ロボット・特撮の要素:無機質な硬さやメカっぽさを取り入れる
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漫画・コミック的な要素:勢いのある文字や吹き出しのようなシェイプを試す
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デジタル感のあるタイポグラフィ:少し未来感のある雰囲気に
まずは手描きでラフスケッチを描きながら、アイデアをどんどん出していきました。
ラフ案を選定して、データ化へ
スケッチから方向性が見えてきたところで、Illustratorを使って本格的にデータ化。
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ラフを整理しながら、ベースとなる形を作成
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微妙なニュアンスの違いで複数バリエーションを制作
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アートディレクターと「どれが一番コンセプトを体現できているか」を検討
もちろんボツ案もたくさん出ましたが、この試行錯誤のプロセスこそが、いいデザインを生むためには欠かせないと改めて感じました。
ディテールの磨き込み
ラフが固まったら、仕上げフェーズです。ここでは、細かい部分まで納得がいくように調整を重ねていきました。
そして、ロゴの印象を決定づける大きな要素のひとつが「フォント」。
例えば、丸みを帯びたフォントは柔らかさや親しみやすさを感じさせ、シャープなフォントは洗練された印象を与えます。ちょっとした違いが、ロゴ全体の雰囲気を大きく左右するんですよね。
今回は既存のフォントに頼らず、オリジナルでフォントを書き起こしました。イベントのキーワードである「主体性」と「交流」をイメージしながら、以下の点を意識して調整:
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視認性の向上:読みやすく、文字の幅や縦横比、余白を整えることで全体にまとまりを持たせる
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曲線の調整:パスの数を減らして、滑らかで整った印象に
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漢字とカタカナの調和:並んだ時に違和感が出ないよう、形状の統一感を意識
赤い基準線と見比べると、最終的な形は大きく変化しました。フォント選びや細部の形の違いが、ロゴの印象を大きく左右することを、改めて体感したプロセスでした。
ロゴの完成:遊び心と汎用性のバランス
そしてついにロゴが完成しました!
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遊び心を取り入れつつ、いろんな場面で使いやすい汎用性をキープ
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サブカル×テクノロジーのミックス感が自然に表現できた
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シェイプやフォントにこだわることで、全体の完成度がUP!
まとめ
ロゴデザインって、本当にちょっとした差で印象が大きく変わるものなので、「これだ!」と思えるまでやりきることが大事だなと、今回改めて思いました。
今回は「なんとなくカッコいい」だけじゃなく、「このイベントらしさがちゃんと伝わって、いろんな場所で使えるデザイン」に仕上げられたかなと思っています。
この記事が、誰かのデザインのヒントや気づきになればうれしいです!
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