約7分で読めます
DataAnalytics
Microsoft Clarityを導入してみた
AI が生成した要約です。正確な内容は本文をご確認ください。
要約を読む
ユーザーがページを短時間で離れる、直帰率が高い課題がありました。 そこで、ユーザーの行動を可視化できるヒートマップツールを導入しました。 その結果、ページ滞在時間の短さの原因が3日以内に特定でき、改善策の立案に繋がりました。 Global KINTO Webのページでユーザーがどこをクリックしたか、どこまでスクロールしたかを確認できるように、Microsoft Clarityを導入しました。 導入に必要な工数は0.5人月で、エンジニアの負担がほとんどなく、すぐに実行できました。 Clarityを選んだのは、KINTOが既にMicrosoft製品を使っていることと、完全無料であることでした。 他のツールと比べて、導入コストが低く、チームで権限を付与して使える点が大きなメリットでした。 導入後、ダッシュボードで「デッドクリック」「クイックバック」「イライラしたクリック」「過剰なスクロール」などの項目が表示され、ユーザーの行動パターンが一目でわかります。 特に、サービスパネルがよくクリックされることは、ユーザーが詳細情報を求めている証拠です。 また、ユーザーが同じ領域を何度もクリックしているケースが見つかり、通信速度の問題が原因だと判明しました。 この結果、端末の検証を実施し、ユーザー体験の改善に繋げました。 今後は、このツールを活用して、ユーザーが本当に見たいコンテンツをどこに配置すべきかを判断し、体験を改善していきたいと思います。
はじめに
グローバル開発グループのWuです。普段Web/Portalのプロジェクトマネージメントの仕事をしています。
最近ボクシングジムにまた通い始めました。筋トレとダイエットを頑張っていきたいです!
私たち開発しているWebサイトにMicrosoftのClarityというヒートマップツールを導入したので、そちらについてお話します。
導入背景
モビリティサービスKINTOのグローバル展開を紹介するGlobal KINTO Webでは、ユーザーのページ滞在時間が短かったり、直帰率が高いなどの課題を抱えています。Googleアナリティクスのイベントでスクロール率やクリック率を数値でチェックしていますが、ユーザーの行動、ユーザーの興味関心はどこにあるのかはGoogleアナリティクスだけではわかりません。
そこで、ユーザーの行動をチェックし、簡単に課題を発見できるような分析ツールを導入することになりました。
Microsoft Clarityを選んだ理由
前述の通り、Global KINTO Webは現時点では比較的小規模なWebサイトで、また、サービスサイトではありません。その費用対効果を考えると、できるだけ安価でかつ簡単に導入できるヒートマップツールである必要がありました。
人気ツールUser Heat, ミエルカヒートマップ、mouseflow、User Insightなどのツールを検討しましたが、その中でもClarityを選定した理由は複数あります。
まず、KINTOテクノロジーズがすでに導入しているMicrosoftが提供していること、そして完全に無料であること、また、チームメンバーに権限を付与してチームで運用することもできること。また、セットアップも簡単で、導入までエンジニアの工数がほぼかからないのも魅力でした。
人気ツールの比較表
| ツール | 機能 | 導入方法 | プライス |
|---|---|---|---|
| Microsoft Clarity | ・インスタントヒートマップ:ユーザーがどこクリックしたか、どのぐらいスクロールしたか ・セッションのレコーディング可能(←かなり使える) ・レコーディング ・Google Analytics連携 |
Clarityがが提供しているHTMLタグをウェブサイトに埋め込む | 無料 |
| User Heat | ・マウスフローヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ ・アテンションヒートマップ |
User Heatがが提供しているHTMLタグをウェブサイトに埋め込む | 無料 |
| ミエルカヒートマップ | ・3つのヒートマップ機能 ・広告分析機能 ・イベントセグメント機能 ・ABテスト機能 ・IP除外機能 ・カスタマーエクスペリエンス改善チャート |
・フリープラン:3,000PV/月 ・有料プランはABテストなど使えるのでオプション性 |
|
| mouseflow | ・基本は上記の機能があるが、ファネルの設定、コンバージョンユーザーの分析など充実 ・レコーディング機能 ・フォームの分析機能(入力時間、送信数、離脱数など細かいみれる) |
mouseflowのトラッキングコードをエントランスウェブに埋め込む | Starterプラン(11,000/月)〜エンタープライズプラン |
Microsoft Clarityとは?
2020年10月29日リリースされた、Microsoftが提供する無料のヒートマップツールです。公式サイトより下記のとおり紹介されています。
セッション再生やヒートマップなどの機能を使用して、ユーザーの Web サイトとの対話方法を解釈できるようになるユーザー行動分析ツールです。
Microsoft Clarity
セットアップ
-
Clarityで新しいProjectを作成します

-
Clarityのトラッキングコードをページ内のheaderの要素に貼り付けます

-
Googleアナリティクスを連携します

Dashboard
Dash boardはデッドクリック(Dead click)、クイックバック(Quick Back)、イライラしたクリック(Rage clicks)、過剰なスクロール(Excessive scrolling)などの分析といったようにサイトの状況がわかりやすく独自の項目がダッシュボード化されています。

デッドクリック(Dead click)
ユーザーがページ内のどこかをクリックまたはタップしたけれど、応答が検出されなかったという意味です。
Dead Clicks
ユーザーがどこをクリックしたのかがわかります。また、動画でユーザーの動きを記録しているのでわかりやすいです。
Global KINTO Webの場合、各サービスを紹介するパネルがよくクリックされ、ユーザーがより詳細な情報を求めていることが推測できます。

クイックバック(Quick Back)
ユーザーがページを表示した後、前のページに素早く戻ったという意味です。ユーザーがWebにアクセスした際、ターゲットではないページと判断したらすぐに前のページに戻ってしまう、または誤ってクリックしてアクセスしてしまったケースもあります。どの部分が利便性の低いナビゲーションになっているか、また、誤ってクリックされやすいかがわかります。
イライラしたクリック(Rage clicks)
ユーザーが同じ領域を何度もクリックまたはタップしたという意味です。
Rage Clicks
Global KINTO Webの場合、通信速度が遅いなどの原因でリンク集をひたすらクリックしているユーザーが複数人がいました。確認すると、同じOSのユーザーにこの事象が発生していることがわかったので、端末検証に繋がりました。

過剰なスクロール(Excessive scrolling)
ユーザーが想定以上にページをスクロールしたという意味です。ユーザーがページ内のコンテンツをしっかり読んでいない割合がわかる指標です。
Excessive scrolling

ヒートマップ
クリックヒートマップ(Click Heatmap)
ユーザーがページ内のどこを何回クリックしたかがわかります。左側のメニューにクリックされている箇所が多い順でランキングしています。
Click maps

スクロールヒートマップ(Scroll Heatmap)
ユーザーがページをどこまで見てるかがわかります。赤い部分は最も読まれている箇所から、色がオレンジ、緑、青に見られてる割合の少ない順に変わります。
Scroll maps

領域ヒートマップ(Click Area Heatmap)
領域ヒートマップはクリックヒートマップとほぼ同じ機能していますが、広いエリアでクリックされている箇所が確認することができます。ページ内に配置されているコンテンツが読まれてるかはわかります。
Area maps

レコーディング
ユーザーのリアルな行動が記録されます。マウスのカーソルの位置、ページのスクロール、ページの遷移、クリックの動きを動画から確認できます。
また、端末の情報、地域、クリック数と観覧したページ数、終了のページ情報も左側メニューから確認できます。
ユーザーの一連の行動履歴を動画でリアルに見れるのはClarityの一番の魅力かもしれません。
Recordings overview

最後に
Global KINTO Webはまだまだ発展途上で、改善の余地があるWebサイトです。今回、ヒートマップの導入を決めてから、Clarityのクオリティとその導入の簡単さから、約半月(0.5人月)でリリースすることができました。現時点でフル活用できているわけではないですが、今後はこのツールをベースに、よりよいユーザー体験を提供すべく動いていきたいと思います。
関連記事 | Related Posts
We are hiring!
【Java/Python】事業や組織の成長に携わるプロダクトエンジニア(AWS環境)/KINTO CXシステム開発G/東京・名古屋
KINTO CXシステム開発グループについてTOYOTAのクルマのサブスクリプションサービスである『 KINTO 』を中心とした国内向けサービスのプロジェクト立ち上げから運用保守に至るまでの運営管理を行っています。大手EC、SIer、ベンチャー、Webサービス企業など、さまざまなスペシャリストが集まり、KINTOサービスを開発しています。
【大阪拠点】オープンポジション
やっていること国内サービスでは、トヨタのクルマのサブスクリプションサービスである『 KINTO 』を中心に、移動のよろこびを提供する『 モビリティーマーケット 』、MaaSサービスの『 my route(マイルート) 』など、トヨタグループが展開する各種サービスの開発・運営を担っています。
Follow Us
KINTOテクノロジーズの最新情報をSNSで発信中!イベント・テックブログ更新情報もお届けします。
