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称賛文化醸成の活動 -KUDOSを導入してみた-

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自己紹介

KINTOテクノロジーズのグローバル開発Gで業務エンハンスチームに所属している森です。我々が普段行っている業務についてはチーム紹介記事をご参照ください。

我々チームのミッションの1つに「グループ全体のポテンシャル底上げ」があります。今回はこのミッションの一環として取り組んでいる「KUDOS」の活動を紹介いたします。

KUDOSとは?

「Kudo(s)」とは、直訳で「称賛」「賛辞」を表す言葉です。もともとギリシャ語で名声や栄光を表す言葉が語源になっているようです。近年、Kudosは、名前こそさまざまですが、社内の人に対して感謝や称賛の気持ちを表す「称賛文化」導入の取り組みとして多くの企業で取り入れられています。

称賛は従業員のモチベーション向上に有効です。自分の功績を認められた人は、仕事に対して満足度を向上させ、パフォーマンスを上げることにより、今までよりもさらに会社の生産性に貢献するようです。
参考:Where Does Kudos Come From? The Origin of Kudos

と、堅いことを書いてみましたが、社内だけでなく日常生活でも多く用いられています。

「褒められること」がモチベーションを向上させるというのがわかりやすいですよね 🥰

実は、私自身も前職で「Thanks card」という同じような活動がありました。管理職が感謝を表したいときにカードを渡します。もらうのはただの紙ですが、めちゃくちゃ忙しくて心がつぶれそうになったときでも上司からThanks cardをもらうだけで、「この仕事をやっててよかったんだ」と救われた気がしました。

チーム内での運用

人との関係の中で感謝・リスペクトはとても大事です。立場に関係なく、どのような人に対してもこの想いを持った上で接することで、信頼関係が築けます。

2022年春ごろ、業務エンハンスチームが設立した際もこの考えを大事にしたかったのですが、我々は個々に違うタスクに従事しているためなかなかその意を表明できませんでした。

そこで、チームのWeekly meetingで「Kudos」を取り入れることにしました。Kudosという名前はチームメンバーが起案してくれ、週次のチームミーティングで「今週の〇〇さん、XXXの提案ありがとう」のように感謝の意を伝えます。「ちゃんと見てくれているんだな」「私のこういうところを評価してくれているんだな」というのが目に見えて、単純にうれしかったです。

🔻業務エンハンスチームのWeekly meetingテンプレート。カジュアルに感謝を伝えています。

グローバル開発グループへの導入

グローバル開発Gは現在約60名が所属する社内最大の組織です。組織拡大によって陥る課題は様々ですが、我々も例外なくこの壁にぶち当たりました。
参考:組織拡大で生じる「30人、50人の壁」とは?

そこで、グループ内のモチベーション向上を目標として、まずは率直な意見を聞くために2022年5月より「Global KINTO: Monthly your voice」[1]を始めました。

当初は自由筆記制にしていたのですが、グローバルの良い部分を伸ばし、悪い部分を改善できるようにするため2022年7月にリニューアルし、アンケート形式で運用開始しました。

Kudosについても、この一項目として設けました。今までチーム内で活用していて効果があることはわかっていましたが、グループ内に取り入れることで、感謝の気持ちを言い合うことによる信頼の形成、他チームやマネージャー層へのアピール等につながることが期待できました。

🔻 実際のGlobal KINTO: Monthly your voice質問項目例

運用の効果

運用は以下のサイクルで回しました。

1️⃣ 月初にMonthly your voiceのアナウンス
2️⃣ 2週間のアンケート期間
3️⃣ 3週目で集計
4️⃣ 最終週に行うグループの月次定例会でMonthly your voiceのサマリーと共に発表

サマリーの発表時、Kudosをもらった人全員発表しますが、中でも良く頑張っていたな、という人やチームに対しては今月のMVPという形でマネージャー陣から表彰いただいています。

約5ヵ月運用しましたが、実際にグループメンバーからも「嬉しい」「グループの雰囲気が良くなった」という声をいただいています。私自身としても、前よりグループ内のコミュニケーションが活発になったと実感しております。

運営側としても「このチームはうまくやっているな」「この人ってこういうタスクに取り組んでいるんだなぁ」というのが目に見えるのでメンバーのことがよくわかるようになりました。

🔻 直近のアンケート結果でも改善したという声を多くいただいています 😊

課題と改善

これまでアンケートの形式で行っていたKudos投票ですが、前述の通り投票期間が2週間だけ、かつKudosを投票するにはアンケートに答える必要があるので、投票の数が少ないのが現状です。

Kudosは他人へリスペクトを伝える場として用意したので、もっと気軽に、いつでも投票できるべきかと思っています。グループ内からも「いつでも投票できるようにしてほしい」との声をいただいたので、11月中旬からは「Paper Kudos」として紙に書いていつでも投票できるようにしてみました。

まだまだ運用したばかりですが、早速「紙のKudos嬉しい」という声もいただいており、以前よりも投票しやすくなったかな?と感じております。

🔻 アナウンス時の様子。Slackでの反応も上々でした。

🔻 こんな感じで置いてます。

今後取り組みたいこと

Kudosの活動は今後も様子を見ながら改善予定です。まずは、物理的に本人にKudos cardを渡せるようになったので、手書きメッセージを渡すつもりでいます。書いた人の気持ちが入っているのがわかりやすいかと思います。

また、表彰の方式や運用の方法についても改善を考えています。今は月次定例で発表してMVPを表彰するのみですが、例えば紙をオフィスに掲示したり、Kudos cardが何枚たまったら景品(ノベルティ)がもらえる、など、Kudosを楽しめる活動を検討しています。

グローバル開発Gだけではなく、KINTOテクノロジーズ全体としてもSlack内に#thanksチャネルがあり、称賛の文化が広まっています。グループ内ではKudosの形で活動を行っていますが、これからも社内全体の称賛文化拡大に貢献できればいいな、と考えております 🎉✨

KUDOS for reading my article😊💗

脚注
  1. KINTOおよびKINTOテクノロジーズでは社内の声を拾うため「Montly your voice」なる従業員アンケートを行っており、これをグローバル開発G版として始めたものです。 ↩︎

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