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モチベーションを伝染したい!初めて社外向けイベントを主催したので振り返る。【iOSDC JAPAN 2024 AFTER PARTY】

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はじめに

こんにちは。モバイル開発グループでiOSチームのチームリーダーをやっている中口と申します。
普段の業務では、

のiOS開発を担当しています。

早速本題ですが、2024年8月22日(木)-24(土)で開催されたiOSDC Japan 2024の振り返りイベントとして、2024年9月9日(月)に【iOSDC JAPAN 2024 AFTER PARTY】を開催しましたので、なぜ開催したのか、開催するまでに取り組んだこと、イベント当日の様子などを振り返りたいと思います。 特に、「なぜ開催したのか」の部分については、持論を展開しますが多くの方に共感いただければ嬉しいです。

こちらのブログは

  • 本イベントに参加された方
  • iOSDCに参加された方
  • イベントによく参加する方、参加してみたい方
  • イベントの主催をしている方、主催をしてみたい方

などに読んでもらえたら嬉しいです。




また私自身、本イベントを開催したことでモチベーションが爆上がりしましたので、この思いを多くの方に共有したいと思い、テックブログとして執筆いたします。

なぜイベントを開催したのか

こちらのイベントは、私の中で4月ごろから計画がありました。

では、なぜ計画したの?といわれたら、正直なところちゃんと言語化できていなかったと思います。

昨年の10月にチームリーダーという役割になって以降、iOSに関するイベントだけでなく、開発生産性、組織マネジメント、エンジニアリングマネージャーなどのイベントを中心にその他にも気になったイベントにはたくさん聞きに行くようにしました。

その中で、下記のような感情が湧いていることに気がつきました。

  • イベントに参加するとモチベーションがめっちゃ上がるなー
  • イベントで登壇している人とか開催している人ってめっちゃカッコ良いなー

なので、4月ごろの気持ちとしては、強いて言語化するのであれば「なんかカッコ良いし自分もイベントやってみたい!!」といったところでした。

ただ、お金や時間や人など多くの資源を投入して開催するイベントの目的が、「カッコ良いから」では説明がつきません。。。

その後、イベントをする意義について、自分の中で苦悩する日々が始まります。。。。

イベントを開催し終わった今でも、明確な答えには辿り着けていないと思います。
(こんな曖昧な状態でイベントを開催させていただいたことに感謝しかありません)




組織に属しながらイベントを開催する以上、やはり何かしら求められます。

よく言われることとしては「組織のプレゼンスを上げる」、「サービスを普及する」、「採用に繋げる」などでしょうか。これらは、すべて正しくイベントを開催する大きな意義だと思いますし、それらが結果として現れればそのイベントは大成功と言えると思います。

ただ、個人的にはちょっとしっくりきていない部分があります。IT業界におけるイベントでは、参加者の多くは「新たな知識を身につけたい」、「人脈を広げたい」、「イベントに参加すること自体が楽しい」などの自己成長等を目的としてイベントに参加される方が多いと思っており、主催者がどんな組織か知りたい、どんなサービスを出しているか知りたい、その会社に転職したい、などを理由にイベントに参加している方はごく稀だと考えます。



そういった中で、イベントをする意義について悩んだ末、自分なりの結論に達しました。



それは 「一人でも多くの方にモチベーションを伝染したい」 ということでした。



上記でも述べたとおり、イベントに参加すると「モチベーションがめっちゃ上がるなー」という感情になるのですが、これは私以外にも多くの方が実感するのでは無いかと思います。 明日からもっと仕事を頑張ろう、という人が一人でも増えれば、その積み重ねが世の中を良くすることにつながっていくと考えます。

また、モチベーションが上がることによって、私のようにイベントを開催してみたいとか、登壇してみたいという人が出てくるかもしれません。そして、それを見てまた別の人が主催や登壇をしてみたいと思うかもしれません。このように良いモチベーションはきっと伝染すると考えています!。

ということで、現段階ではイベントをする意義として、 「一人でも多くの方にモチベーションを伝染したい」 という思いをもって、本イベントを開催させていただきました(思いついた4月時点ではここまで整理できていませんでしたが)。

(そして、とはいえ組織的な観点で見ると、モチベーションが上がる、という理由だけでイベントをバンバンやろうよ、とはならないので苦悩の日々はまだまだ続きそうです。)




続きまして、本イベントの概要についてご紹介いたします。

イベントの概要

イベント名:iOSDC JAPAN 2024 AFTER PARTY

日時:2024/09/09(月) 19:00〜

参加者:20名前後

ウェルスナビさん、TimeTreeさん、弊社の3社にてiOSDCを振り返る会として合同開催をいたしました。

各社から1枠ずつの計3本のLT + 各社から1名ずつの計3名で実施するパネルディスカッションを行いました。

それでは、本イベントの開催に至るまでをご紹介いたします。

イベントを開催するまで

4月ごろにモバイル開発関連のイベントを開催してみたい、と思い立ったのですがどうやって開催すればいいのかなぁと悩みました。

弊社には、イベント運営をサポートいただける技術広報グループ(DevRel)がありまして、こちらにサポートをお願いすればイベントを円滑に運営することは問題ないだろう、と思っていました。

一方で、

  • 集客
  • 登壇者の募集
  • イベントのテーマ決め

などは、技術広報グループのサポートがあっても難しい部分だろうな、と思ったので弊社1社でモバイル関連のイベントを実施することは、難しいと判断いたしました。

そんな中で、イベントの開催に非常に力を入れており、集客や登壇者募集のノウハウもたくさん持っていらっしゃるであろう、Findyさんにお力を借りたいと思ったため、5月に開催されたこちらのイベントに伺ってきました。

その時のイベント参加レポートもブログにしていますので併せてご覧ください。

こちらのイベントをきっかけに、Findyさんの担当者と情報交換をさせていただくことができるようになりました。その後、どんなイベントを開催するか議論を重ねた結果、ウェルスナビさん、TimeTreeさんをご紹介いただき、iOSDCの振り返りイベントをやってみよう、という運びになりました。

イベント運営にさまざまな助言・ご協力をいただいたFindyさん、イベントを合同開催いただいたウェルスナビさん、TimeTreeさん、心より感謝申し上げます。

3社にてiOSDCの振り返りイベントを実施してみよう、となってからは、

  • イベントの座組はどうするか
  • 登壇者やパネルディスカッションのパネラーはどうするか
  • 開催日時

など、さまざまなことがスムーズに決定していきました。

Connpassによるイベント募集ページも無事に完成したところで、次は参加者の募集です。

今回は、イベント参加者とのコミュニケーションに重点を置きたい、という点も3社で共通していたことから、オフラインのみのイベントとしておりました。弊社のイベントスペースで開催としたのでキャパ的に30名くらいの募集を目標にしておりました。

2024/08/08(木)にConnpassページを開設して、数日の間に10名程度の参加登録があり、まずまずの参加数だなと思っていました。ただ、イベントPRの本番はiOSDCが開催される08/22(木)-24(土)の期間で、ここでどれだけ参加数を伸ばせられるかだと思っていました。今年は、弊社が初のスポンサーブースの 出展があるので、ここでしっかりとPRをしたり、弊社の公式XでもiOSDC期間中に複数回にわたってPRのポストをしたりと、かなりイベントの告知に力を入れました。


その結果、iOSDC期間中に増えた参加登録は、なんと




「0人」




でした、、、、



正直、イベントの参加者募集をナメていました、、、

スポンサーブースでのイベントのPR方法は、振り返って考えてみると改善の必要がありそうだなと思いまいた。ただチラシを配るだけでなく、その場で登録いただくような動線(例えば、参加登録頂いた方にノベルティをお配りするなど)をもう少し検討しておくべきでした。

こちらは、次回以降の反省です。。。

実際に、Connpassにてイベントページの統計確認したところ、08/22(木)-24(土)の間に登録数が全くいない事や、ページビューも全く伸びていない事が見て取れるかと思います。


connpassにて確認した統計

その後は、9/9(月)までの期間、上記画像に示すようなペースで少しずつ参加者の登録をいただいたり、私自身が他社様のイベントに参加した際に、告知のお時間を頂くことができたりなどの効果で、当日時点で24名の参加登録を頂くことができました。

やはり、テーマとして、「iOSDCの振り返りイベント」としたことは一定の集客効果のあるテーマだったと感じました。

ということで、当初目標にしていた30名の参加登録には達成していませんでしたが、個人的には初主催のイベントで十分すぎる登録者数だと感じておりました。



あとは、当日を迎えるだけです。

イベント当日

こういったイベントにはさまざまな事情により当日キャンセルは付きものです。
実際に、本イベントも残念ながら当日キャンセルになってしまった方数名いらっしゃいました。

ただし、私自身は当日を迎えたこのタイミングで参加者の増減に一喜一憂している余裕はありませんでした。

合同開催いただいたウェルスナビさん、TimeTreeさん、および当日ご参加いただいた、参加者の皆様にとって参加して良かった、と思えるイベントにすることに集中しておりました。

ここからは、当日の様子を簡単に振り返っていきます。




緊張しながら皆様が到着されるのを待ちます。会場のセッティングが完了した様子です。

無事に会場のセッティング完了




19時になり、ウェルスナビさん、TimeTreeさん、参加者の皆さんが揃ったので、いよいよ1枠目のLTが始まります。

ウェルスナビ 牟田さんによる「Package.swiftから始めるDX」です。


牟田さんの発表

Swift Package Managerの基本から解説いただき、知っているようで知らないことなどもあり非常に勉強になりました。ウェルスナビさんにおける取り組みや、今後目指す姿などもご紹介いただき他社の取り組みが聞ける貴重な機会だなと思いました。また、今後控えているSwift6に向けての解説などもいただき勉強になりました。

続いて2枠目です。

TimeTree 坂口さんによる「iOSDCのプロポーザルを形態素解析してトレンドの変遷を探ってみた」です。


坂口さんの発表

こちらの発表は、タイトルを見た時点から非常に気になっていました。過去数回iOSDCには参加させていただいておりますが、やはりセッションには一定の流行があるような気がしておりまして、それがプロポーザルにもしっかりと反映されていて興味深かったです。また、この解析ツールをXcodeで自作されており、発表中にシミュレーターで実演されていたのも見ていて楽しかったです。

続いて3枠目です。

KINTOテクノロジーズ 日野森さんによる「iOSDC初出展までにした事を共有したい」です。


日野森さんによる発表

弊社がスポンサーブース初出展だったこともあり、準備期間における苦労話などを共有いただきました。私も一部の展示物で準備に携わったのですが、どんなコンテンツが来場者の方に受けるのか、どうすれば見やすいのか、など答えがない中で試行錯誤していくのはとても大変でした。

またスポンサーとして制作したものを、こちらのテックブログでも詳しく紹介されているのでぜひご覧ください。




次に、休憩や乾杯を挟んでパネルディスカッションを行いました。

パネラーは

  • ウェルスナビ 長さん
  • TimeTree masaichiさん
  • キントテクノロジーズ 日野森さん

の3名に登壇いただき、モデレーターとして、私が進行をいたしました。


パネルディスカッションメンバー

こちらのテーマをあらかじめ用意しておき、iOSDCを振り返っていきました。

テーマに関しては、事前にパネラーの皆さん、どう言った内容が興味があるか、などをヒアリングしつつ決定させていただきましした。


パネルディスカッションのテーマ

時間の都合で全部のテーマをディスカッションできなかったのですが、話題を見つつその場の流れにあったテーマをピックアップしながら進めるように意識して進行いたしました。

各社のiOS開発の状況や、iOSDCに向けての取り組み、例年と比べての今年の変化などをお話しいただきました。


パネラーの皆様です






最後に参加者全員で集合写真を撮影いたしました。


集合写真

会が終わっての感想

冒頭でも述べた通り、本イベントは4月ごろより計画を立てて開催に至ることができました。無事に会が開催できるだろうか、参加者は集まるだろうか、当日の司会進行はうまくいくだろうか、などイベントが終了するまで常に不安を感じながら準備をしました。

その中で、合同開催のウェルスナビさん、TimeTreeさんのご協力があったり、弊社技術広報グループや当日に運営スタッフを引き受けていただいた方のご協力もあり、私個人としてはとても満足感の高い会を開催できたと感じております。もちろん当日ご参加いただいた皆様にも会を大いに盛り上げていただきました。 本イベントに関わっていただいた全ての皆様に心より感謝をお伝えしたいです。

●良かったところ

ウェルスナビさん、TimeTreeさん、Findyさんなどイベント開催にあたって他社様とのつながりが持てたことはとても貴重な事でした。
また、私自身初のイベント主催でしたが、無事完了できたことで自信が持てました。

●今後改善していきたいところ

途中でも述べたように、集客面は非常に難しいなと感じました。現状はまだ良い打手が見つかっていないため、次回運営をする際は関係者含めてしっかり検討していきたいです。

また、弊社のiOSチームのメンバーにもっと本イベントに参加頂きたかったです。今回は、LTおよびパネラーとして弊社からはアシスタントマネージャーの日野森さんが登壇したのですが、日野森さんは普段から登壇やイベント参加の機会が多く、本イベントに関しては普段もっと登壇機会が少ないメンバーにチャレンジしてもらいたいという思いがありました。しかし、社内にて募集をしてみたところメンバーからの申し出が無かったため、日野森さんに登壇頂くことになりました。

私自身も社内の募集の段階で、もっと登壇のハードルを下げる工夫をしたり、登壇に向けた準備のサポート体制を整えたりなど、今後の大きな改善ポイントだなと感じております。

最後に

10月にはDoroidkaigi2024の振り返りイベントもウェルスナビさん、TimeTreeさんと3社で開催することが決まっていたり、今後も同様の座組で不定期にこのようなイベントを開催していきたいと考えております。

冒頭で「一人でも多くの方にモチベーションを伝染したい」と述べましたが、本イベントを通して一番モチベーションが上がったのは他でもない私自身だと感じています。 参加者の皆様の方でも、モチベーションが上がったよ、と感じてくれている方がいればこの会は大成功だったのではないかと思います。 今後もこのようなイベントの開催含め様々な活動を通して、関わる全ての人のモチベーションアップにつながる活動をしていきたいと考えています。

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