KINTO Global Innovation Days(優勝チームインタビュー編)
Hi, KINTOテクノロジーズのFloです!
本日の記事では、先日社内で初めて開催したハッカソンイベント、Innovation Daysで優勝したチームにインタビューをします!🥳
背景
Global KINTO Innovation Daysは、2022/12/14~21にかけて開催されたハッカソンのようなチームビルディングイベントです。グローバル開発Gのメンバー30人が6チームに分かれ、チームワークを高めつつ新しいアイデアを生み出すことを目的にしていました。
前回・前々回の記事で本イベントの準備についてや本イベント当日の様子についても読めますので、ぜひそちらもご参照ください。
はじめに
まずはじめに、優勝チームであるUnited Nationsチームを紹介します。
(左から時計回りに)アンワル、モジ、クリス、アンジェラ、ドゥック
- アンワル:自動車業界で5年間事業開発マネージャーを務め、現在はKINTOテクノロジーズのグローバルビジネス開発に携わる。
- モジ:UI/UXプロダクトデザイナー。主にユーザーファーストのプロダクト開発を重視し、クロスファンクショナルに他のチームと連携しながら、ビジネスゴールとユーザーニーズの双方を満たすようなデザインを行う。
- クリス:フルスタックエンジニアで、KINTOテクノロジーズでは主にフロントエンドエンジニアとして従事。
- アンジェラ:DevOpsチームに所属。5年以上のクラウド経験とシステムアーキテクチャ経験2.5年以上を持つクラウドエンジニア。15年以上のシステム開発経験がある。
- ドゥック:IDプラットフォームチームに所属するバックエンドエンジニア。フロントエンドの開発経験もある。
インタビュー開始!
Q01. Innovation Daysに参加した理由は何ですか?
- アンワル:エンジニアとの協力し、共に学びながら、会社に取って意味のあるモノを開発するという、滅多にない機会だと思ったからです。
- モジ:デザインの課題に触れつつ、モビリティの新しいソリューションの開発に貢献したいと思ったからです。
- クリス:KINTOに対して何か新しいものを作れる良い機会でしたし、新しい技術やアイデアを試してみたいという気持ちもありました。
- ドゥック:このようなイベントに参加するのは初めてだったので、面白そうだと思いました。
- アンジェラ:他チームメンバーとのコミュニケーションを増やしたかったのと、新しいことに挑戦してみたいという気持ちから参加しました。
Q02. チーム名”United Nations”の由来は?
クリス:国籍やバックグラウンドなどバラバラなチームだったので「United Nations」と名付けました。(他のチームもほとんど同じ感じですが😅)
Innovation Daysでマネージャーからフィードバックを受ける様子
Q03. 技術スタックとメンバーの役割・責任について教えてください。
クリス:運営チームがメンバーの経歴などを見ながら、それぞれのチームに分けたので、バックエンドやインフラなどの役割はほぼそれに従いました。私はフロントエンド開発を担当し、Nuxt.jsを利用しました。グローバル開発Gで利用していることと、私自身がこのメタフレームワーク経験が豊富だったためです。
ドゥック:私はバックエンドを担当しました。Pythonは普段から最も一般的な言語で、また私にとっても使いやすいので、これを使うことにしました。
アンジェラ:私はプラットフォーム担当でした。KINTO社内で使われているもので、プロジェクト関連の機能が備わっていたので、環境はAWSを選定しました。
モジ:最終ピッチ時のプレゼンデッキを担当しました。2日間しかなかったので、我々はモックアップのデザインより、開発プロセスやプレゼンデッキを優先することにし、限られた時間の中で調査結果やアイデアのゴールを効果的に伝えるため、Figmaを使ってプレゼンデッキを作成しました。また、バリュープロポジションを作るのはMiroボードで共同作業し、ユーザーとビジネス両方のニーズをさまざまな角度から総合的に検討することができました。
アンワル:私はビジネスモデル開発がメイン担当で、このハッカソンで企画するプロジェクトが市場ニーズに合うか、実現可能なビジネスモデルか、さらにステークホルダーに対して効果的なアプローチができるかなどを検討しました。チームメンバーが自由に意見を出し合い、それぞれ期待された役割以上のものを手際良くこなしたことがポイントだったと思います。
Q04. チームには英語と日本語を話す人がいますが、コミュニケーションはどうでしたか?
アンワル:ほとんどのメンバーが英語と日本語の両方を話せるので、基本はどちらかで話しましたが、わからないことがあれば都度、誰かが通訳して全員が同じ理解でいることを確認しました。
モジ・アンジェラ:そうですね、わからない部分があれば逐一声を上げ、チームの誰かが説明してくれました。
Q05. 企画・設計フェーズはどんな感じでしたか?
アンワル:とにかく楽しかったです。本番前、4回しかミーティングできませんでしたが、メンバーそれぞれ違うアイデアを出し合ってスムーズに進めることができました。
モジ:時間の制約を考えると、そこまで深くアイデアを練ることはなかったですね。急いで行うタスクが多く、メンバーがヘルプを求めた際には他の誰かがサポートするようにしていました。
クリス:本番前のチームミーティングは4回ほどしかありませんでした。他のチームではどうだったかわからないが、私たちには足りなかったです。
アンジェラ:それが逆によかったのかもしれません。
クリス:そうですね、限られた時間を最大限に活用しました。
アンワル:良かったのは、全員がいろいろなアイデアを出してくれて、それをひとつにまとめようとしたことです。例えば、モジはkudos機能(Likeのようなもの)、アンジェラはGoogle プラットフォームについてアイデアを持っていて、それをどう組み合わせるかを議論しましたね。こうやって私たちのプロジェクトは始まりました。
ドゥック:そうそう、考えたアイデアをすべて実現したかったんです。
クリス:最初は多数決でアイデアを選定するつもりだったのですが、1つに絞るのはなかなか難しかったので、アイデアをいくつか組み合わせることにしました。
Q06. 今回のイベントで最も驚いたことは何ですか?
アンワル:メンバー同士のコミュニケーション能力ですね。私たちのチームダイナミクスは、とても良いバランスだったと思います。
クリス:私は、みんなのモチベーションと協調性の高さに驚きました。モジも言っていた通り、一人ひとりが主体性をもって、それぞれのタスクに取り組んだことが効いたと思います。
アンジェラ:普段は一緒に仕事をしないメンバーだったので、私としてはチームメンバーそれぞれの強みを持っていたことにびっくりしました。
ドゥック:メンバーのみんながとてもエネルギッシュだったので、本当に驚きました。普段のチームはバックエンドがメインになるので、雰囲気が違います。
Innovation Daysにてグループマネージャーにアイデアをプレゼンしている様子
Q07. 今回、一番大変だったのは何でしょう?また、それをどう越えましたか?
クリス:作りたいものがたくさんあったので、2日間という短時間で何を開発するか絞るのが大変でした。実際にどの機能を開発するか、また、プレゼンの際にはビジュアル的にどの部分を見せるか、などの優先順位をつけなければいけませんでした。
モジ:ターゲットが若年層で、近年のソーシャルメディアを活用したコミュニケーションを念頭に、考えているビジョンを実現できる技術があることもアピールしたかったです。
クリス:そうですね、内部ではやったことのない技術を導入したかったので、それもチャレンジでした。
アンジェラ:そのために、チームからフィードバックをもらいつつ技術的な分析を行い、自分の持つ知識と組み合わせて、機能的に満足できるまでテストを繰り返しました。
クリス:あとは、本業でアサインされているチームやプロジェクトがバラバラなので、全員が集まって議論する時間がなかったことも大変でした。
アンジェラ:時間が限られているので、次の会議までに各自が行うアクションアイテムを整理し、次の会議でフォローする、という流れにしていました。
ドゥック:技術以外の部分でお話すると、Innovation Daysは神保町オフィスで開催されたのですが、会議室の数に限りがあり、広さもまちまちでした。運営チームは会議室をくじ引きで割り当てましたが、我々チームは一番狭い部屋になってしまいました。
(ごめんね😅💦 by 運営チーム)
モジ:そう、一番狭い部屋だったのですが、こればっかりはどうしようもなかったですね。笑
アンワル:そうですね、お互いにサポートし合って、できるだけ心地よく過ごせるよう、最善を尽くしたつもりです。笑
クリス:もうひとつ、大きなチャレンジは、アンワルが残念ながら一身上の都合でイベントの第2部まで参加できないことでした。オフラインでは一緒にいられませんでしたが、都度Slackでステータス共有したり、常にアンワルをループに入れ続けることでなんとか乗り越えました。
Q08. 優勝する自信はありましたか?
アンワル:そうですね、おそらくイベント参加者全員が同じような勝利のスピリットを持って参加していたと思います。私たちは 「We win as a team or we lose as a team (チームとして勝つか、チームとして負けるか)」 というモットーを掲げ、それを貫いてきました。
モジ:勝つことよりも、ネットワークを作り、コミュニケーションをとり、楽しみながら、既成概念にとらわれないクリエイティブな発想に挑戦することに重点を置いていたと思います。
ドゥック:他のチームのアイデアもとてもよかったと思いますが、私たちのアイデアには誇りを持っています。
チームランチ!
Q09. このような短期間のアイデア検討と開発で学んだこと:今回の経験から今後活かしたいことはありますか?
クリス:全体として大きく変えることはないですが、"Keep, Problem, Try Retrospective" と、振り返りは行いました。当時は時間が足りないことに問題があると思いましたが、これは計画の課題でもあります。おそらく、時間が足りないことが課題なのではなく、限られた時間をうまく使えるようにもっと事前に計画を立てることが必要なんだと思います。
Q10. ハッカソンなどのこういったイベントは、PoC的なものですが、実際に日々取り組んでいるプロジェクトとはどういった違いがありますか?
モジ:先ほども言った通り、時間的な制約やリソースが違いました。
アンワル:私にとっては、普段関わらなかったメンバーのバックグランドを知って、有意義な意見交換ができたことですね。普段とは違って新鮮に感じたし、ワークしやすかったです。
アンジェラ:上下関係がなく、全員がフラットな関係でそれぞれが得意とすることができたことが要因だと思います。
クリス:アンワルと自分がリーダーの役目を途中で交代したのですが、正直このロールは必要なかったですね。
アンワル:そうですね、必要次第でみんながリードしていました。みんながリーダーです!
クリス:そうですね、共和国みたいな感じで。
Q11. どういったポイントが優勝につながったと思いますか?
モジ:協調性ですね、間違いなく!メンバー全員がとても個々のタスクをうまくこなし、互いに協力し合ったことが結果に繋がったと思います。クリスは「selfless extra effort(無償の努力)」という表現を使いましたが、これは単に仕事を引き受けるだけでなく、何がベストかを研究し、アイデアや意見をチームと共有するという精神をうまく表してくれたと思います。
クリス:我々はWebサービスを開発したのですが、それぞれの得意分野がうまく活かせました。あと、メンバー一人ひとりが自分の意見や考えを積極的に発言することに加え、相手の意見にも耳を傾け、尊重していたことも挙げられると思います。会議中は意見が一致することもあれば反発することもありましたが、最終的には必ず結論を出して、前に進ことができました。
アンジェラ:そうですね、メンバーに対する尊敬と信頼が大きな勝因でした。普段は違うチームなので、準備期間中に違うトピックで会議するのですが、次の会議までのTo Doを決めた際にはそれぞれがそのタスクをやってきてくれると信じていました。
ドゥック:また、KINTOテクノロジーズでは今までなかったアイデアだったので、それを実現した方法などもとてもよかったように思います。
Q12. 最後に、こうしたハッカソン等のイベントに参加したいと思っている方々へアドバイスをお願いします。
クリス:私がアドバイスするならば、迷わず新しいことに挑戦し、チームメイトとのコミュニケーションを大切にすべき、という点ですかね。
アンワル:また、あまり形式ばらないほうがいい気がしますね。(特に日本では形式や型を守りがちなので)。より効果的に、そして本音でコミュニケーションをとるために堅苦しさを捨てるべきですし、今回私たちがカジュアルな感じでなければ、こういった結果にはならなかったと思います。
アンワルは授賞式には出席できず。。
参考
今回のインタビューが、読んでくださった方々がアイデアソンやハッカソンに参加するきっかけとなったなら嬉しいです!
また、Toyota Motors North Americaが主催したハッカソンにグローバル開発Gが参加した際のレポート記事もぜひご覧ください:TMNA Swarm Hackathon参加レポート
また、グローバ開発Gにご興味のある方は以下の記事をご参照ください:
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